27歳で急逝アントン・イェルチン、遺作『サラブレッド』初画像&スタイリッシュな予告解禁

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2016年に不慮の事故により27歳の若さで死去した俳優アントン・イェルチンの遺作となる映画『サラブレッド』より、アントンの姿を垣間見れる場面写真や予告映像が公開された。
【写真】アントン・イェルチンの姿を初公開『サラブレッド』場面写真
本作は、サンダンス映画祭観客賞を始め、ゴッサム賞脚本賞やインディペンデント・スピリット賞新人脚本賞など、インディペンデント作品を対象とする映画賞に多数ノミネートされたスタイリッシュ・サスペンス。ニューヨークで演出家・劇作家として活躍し、本作がデビュー作となるコリー・フィンリーが監督と脚本を手掛ける。
長年疎遠だった幼なじみの少女アマンダ(オリビア・クック)とリリー(アニヤ・テイラー=ジョイ)は、コネティカット州の郊外で再会。鋭いウィットを磨いて強烈な個性を育んだアマンダは、そのせいで社会からのけ者にされていた。一方、上品で洗練された上流階級のティーンエイジャーに成長したリリーは、名門校に通いながら一流企業でのインターンも経験していた。全くの正反対に思えた2人は、リリーが抑圧的な継父を憎んでいると発覚した事がきっかけで心を通わせていくが、友情が深まるにつれて互いの凶暴な性格が顔を出し始める。やがて2人は、自分達の人生を軌道修正するため、ドラッグの売人ティム(アントン)を雇い、継父の殺害を依頼するが…。
予告映像は、ソファーで古い映画を見ているアマンダとリリーのシーンからスタート。リリーが「最低の嘘泣き」とつぶやくと、アマンダは「あれはテクニック」と自らも嘘泣きを演じて見せリリーを感心させる。その後“無感情”のアマンダと“感情的”なリリーの対照的な姿が映し出される。
リリーから「継父が家から私を追い出そうと躍起になっている」と打ち明けられ、アマンダは継父の殺害を提案。そこに白羽の矢が立った、違法なドラッグを売買するアントン演じるティムも登場する。「三つの秘密」「二つの裏切り」「一つの事件が絡み合う」というサスペンスフルな展開を予感させるキーワードが次々映し出された後、最後はソファーに座る2人の少女を俯瞰で捉えて映像は幕を閉じる。
場面写真には、アントンの姿のほか、2人の少女の幼い表情から一転、不安、恐怖、決意などを感じられる姿が写し出されている。
映画『サラブレッド』は9月27日より全国公開。