モトーラ世理奈に見つめられた三浦友和「…見ないでくれる? 緊張するから(笑)」

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女優でモデルのモトーラ世理奈が25日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画『風の電話』公開記念舞台あいさつに西島秀俊、三浦友和、諏訪敦彦監督と共に登壇。本作にまつわるエピソードなどを語り、劇中で見せた即興芝居への手応えを明かした。
【写真】ベテラン俳優・三浦友和も緊張させる、若手女優・モトーラ世理奈
本作は、岩手県大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格氏が2011年に自宅の庭に設置し、東日本大震災以降、“天国に繋がる電話”として3万人超の人々が訪れる「風の電話」をモチーフにしたロードムービー。広島から故郷の大槌町へと旅する17歳の高校生ハル(モトーラ)の心情を描写する。
第70回ベルリン国際映画祭に正式出品(ジェネレーション部門)されている本作。モトーラが「公開初日に、私も(新宿)ピカデリーに見に来た」と明かすと、西島が「ここに来たの?」とビックリ。つづけてモトーラは「ずっとそわそわしていました。一番後ろの端っこの席に座って、(観客の反応を)のぞきながら、皆さんがどういう風に観ているか気にしていました」と話した。
オーディション当時、台本を読んで「『やりたくない』と思ったんです。親子の話とか家族がなくなっちゃう話とかが、小さい頃から絵本とかでも一番悲しくなっちゃう。今回まさにこの台本がピンポイントでそういう話だったので『嫌だ』と思った。でもオーディションの日が来てしまったので…」と告白。すると諏訪監督は「来てくれて良かったです…(笑)」と胸をなでおろした。
2回目のオーディションからは台本がなく、本番の撮影も基本的に台本なしで進行。モトーラは「前回(のオーディションでは)は『自分が辛い』という思いが先に出てしまったけど、2回目のオーディションでは(演技上、自身のセリフなどにとらわれず、)自然に相手を感じられた。なんとなく、私は即興芝居が合っているかなとちょっと思っています」と手応えを口にした。
道中で出会った福島の元原発作業員・森尾を演じた西島は、役作りについて「脚本でバックグラウンドをつかんで、震災で被害にあった皆さんのお話を聞きました。当時のことだけではなくて、小さい頃どんな風に過ごしたとか、今、趣味は何かとか好きな食べ物は何かとか、ありとあらゆることを聞きました」と説明。
モトーラに関して「現場で会ってすぐ、この人は今、この現場でやらないといけないことが一番わかっている人だと思った。むしろ僕が教えてもらいたいくらい。諏訪監督の現場でやらないといけないこと、やってはいけないことがはっきり分かっている人だと思いました。ずっと撮影してきている中、途中で会ったので、逆に僕がこの現場のどういう風に進んでいて、何が大事なのか、彼女を通して見たい、知りたいと思うくらい、(モトーラ演じるハルのキャラクター像が)しっかりでき上がっていました」と褒め称えた。
憔悴して道端に倒れていたハルを助ける公平役の三浦も「(モトーラは)モデルさんの雰囲気がありますけど、今回は女子高生。違和感がまったくなく、(役に)スッと入っていける」と話す中、モトーラにじっと見つめられて「…見ないでくれる? 緊張するから(笑)。この人が見ていると本当に緊張する。何していいのか分からなくなる。(劇中も)そんな感じで映っていると思うので、そこ見てください」と解説し、会場の笑いを誘った。
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