クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

現代に生きる“水の精”が愛と宿命に苦悩 『水を抱く女』予告&ビジュアル

映画

 第70回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(最優秀女優賞)と国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)をダブル受賞したクリスティアン・ペッツォルト監督最新作『水を抱く女』より、日本版予告編とメインビジュアルが解禁された。

【動画】ウンディーネが背負う切ない宿命とは『水を抱く女』予告編

 本作は、ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞作『東ベルリンから来た女』(2012)など社会派で知られるドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト監督が、“水の精・ウンディーネ(オンディーヌ)”の神話をモチーフに描くミステリアスな愛の叙事詩。「愛する男に裏切られたとき、その男を殺して水に戻る」という切ない宿命を背負った女の物語が、官能的なバッハの旋律にのせて、現代都市ベルリンで幻想的に蘇る。

 ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ。彼女はアレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、博物館でガイドとして働いている。恋人のヨハネスが別の女性に心移りし、悲嘆にくれていたウンディーネの前に、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れる。数奇な運命に導かれるように、激しく引かれ合う2人。幸せで無垢(むく)な新しい愛を大切に育むも、彼女が必死に何かから逃れようとしているような違和感をクリストフが感じ取ったとき、ウンディーネは再び自分の宿命と直面することになる…。

 神秘的なヒロイン・ウンディーネを妖艶に演じたのは、フランソワ・オゾン監督作『婚約者の友人』や、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督作『ある画家の数奇な運命』などの注目作に出演している若き実力派パウラ・ベーア。本作でベルリン国際映画祭のほかヨーロッパ映画賞でも女優賞を受賞した。心優しい潜水作業員のクリストフ役には、ダンサーや振付師としても活躍する『希望の灯り』のフランツ・ロゴフスキ。この主演の2人は、ペッツォルト監督の前作『未来を乗り換えた男』にも出演している。

 日本版予告編は、恋人から別れを告げられたウンディーネが「愛していると言って。あなたを殺したくない」と答える場面からスタート。続いて、ウンディーネがクリストフと衝撃的な形で出会い、激しく惹かれ合っていく姿が映し出される。映像の後半では、ある日突然姿を消したウンディーネを探すクリストフの姿や、衝撃的な展開を予感させる場面がサスペンスタッチで描かれていく。果たして、“その男は知らなかった。彼女の逃れられない宿命を”というナレーションが意味する彼女の切ない愛の形とは? ドラマティックなバッハの旋律と水のようにたゆたう映像美とともに描かれていく、2人の愛の行方に興味が高まる映像となっている。

 メインビジュアルは、クリストフに抱きしめられながらミステリアスな視線を向けるウンディーネの姿を捉えたもの。横には「愛が終わるとき、哀しき殺意のとき」というコピーが添えられている。

 本作についてペッツォルト監督は「『東ベルリンから来た女』『あの日のように抱きしめて』『未来を乗り換えた男』と同様に、本作は愛についての物語です。しかし、それら過去作は不可能な愛、傷ついた愛、あるいは発展を予想させる愛について語っています。今回は愛がどのように発展していき、心にどのように残っていくのかを描きたかったのです」と語っている。

 映画『水を抱く女』は3月26日より全国順次公開。

映画『水を抱く女』予告編

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る