阿部寛、“北斎”柳楽優弥の開花した才能を絶賛 『HOKUSAI』名絵師誕生シーン解禁
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俳優の柳楽優弥と田中泯がダブル主演する映画『HOKUSAI』より、本編映像が解禁。主人公の絵師・葛飾北斎（柳楽）が、阿部寛演じる版元の蔦屋重三郎にようやく絵を認められる感動的なシーンを収めている。
【動画】北斎（柳楽優弥）才能開花に蔦屋重三郎（阿部寛）が絶賛 『HOKUSAI』本編映像
本作は、浮世絵師・葛飾北斎の知られざる生涯に初めて焦点を合わせた作品。青年期の北斎を目覚めさせた版元・蔦屋重三郎と、老年期の北斎のパートナーとなる人気戯作者・柳亭種彦とのエピソードを軸に、“人間・北斎”と、彼が描いた“3つの波の秘密”が生まれるまでの物語を描く。柳楽が北斎の青年期、田中が老年期をそれぞれ演じる。
青年期の北斎は、喜多川歌麿（玉木宏）や東洲斎写楽（浦上晟周）など売れっ子絵師たちと同じ土俵に登れない自分への苛立ち、誰からも認められない悔しさを噛み締めながら、絵を描く本質を追い求め旅へ出る。「俺はなぜ絵を描いているんだ？何を描きたいんだ？」と自問自答を重ねながら歩き続ける北斎。やがて力尽き生死の境をさまよった末に目を覚ました彼の前に広がっていたのは、圧倒的な存在感を放つ海だった。海や波に魅了された北斎は、感じるまま無我夢中に筆を執り、一枚の絵を完成させる。
今回解禁されたのは、北斎（柳楽）が、その絵を版元の蔦屋重三郎（阿部）にようやく認められる“名絵師・葛飾北斎”誕生シーン。蔦屋に「いい顔になったな」と出迎えられた北斎は「ただ書きてえと思ったものを好きに書いただけだ。いらねえならそうと言ってくれ。」と描き上げたばかりの「江島春望」を手渡す。
美人画や役者絵が流行していた最中に、波と富士という風景画で勝負する北斎の絵を見た蔦屋は「波か、面白いじゃねえか。まさかこうくるとは思わなかった、随分な波だな。こんな波、見たことも聞いたこともねえや。なのにこれぞ波だと語ってやがる。いい絵だ」と出来を絶賛。もがき苦しんだ末遂に “自分が本当に描きたかったもの”を発見した北斎は、ここから唯一無二の絵師、“葛飾北斎”として歩み始めていく。
青年期の北斎を演じた柳楽は、今回の本編映像が印象的なシーンのひとつだと明かした上で「憧れの阿部さんが北斎を生み出した名プロデューサーと言われる役柄で、共演するシーンも多くとても嬉しかったです。大きな挫折を味わい、自暴自棄になった北斎が、人生を諦めるくらいの気持ちで旅に出て海に行き、そこで自分の得意分野を発見するんです。江戸に戻って、ようやく蔦重さんに『いい顔になったじゃないか』と認めてもらうことができるんですが、葛藤を乗り越え、成長した後の北斎のシーンはどれも印象的でした」とコメント。
一方、蔦屋重三郎役の阿部は柳楽について「面白かったですね。北斎を演じた柳楽くんは、動物的というか、反射神経というか、彼ならではのお芝居で、“思いのほか柔らかく、思いのほか強く”、こういう感じで来るだろうという予想を大体外してきたので、一緒にやっていて楽しかったです。一緒に演じていて引っ張られたと思いますし、いい経験でした。芸術に向かう“純粋さ”、生きることに対する北斎の“純粋さ”というのは彼から出ていると思います」と演技を絶賛。柳楽と阿部が互いに影響し合いながら演じ切った、北斎と蔦屋の熱い絆にも注目だ。
映画『HOKUSAI』は5月28日より全国公開。
