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『浦沢直樹の漫勉 neo』本日より新シリーズ 安彦良和&柏木ハルコ&押見修造の仕事場に密着

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『浦沢直樹の漫勉 neo』第9回「安彦良和」の様子
『浦沢直樹の漫勉 neo』第9回「安彦良和」の様子(C)NHK

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 漫画家・浦沢直樹が、漫画家たちの創作の秘密に迫る異色のドキュメンタリー『浦沢直樹の漫勉 neo』(NHK Eテレ/毎週水曜22時)の新シリーズがスタート。本日より3週にわたり、安彦良和、柏木ハルコ、押見修造の仕事場に密着する。

【写真】安彦良和&柏木ハルコ&押見修造の制作風景&作品を一部公開

 本作は、漫画家たちの仕事場にカメラが密着し、最新の機材を用いて“マンガ誕生”の瞬間に迫るドキュメンタリー。貴重な映像を元に、浦沢が同じ漫画家の視点から切り込んでいく。これまで、ちばてつや、岩本ナオ、すぎむらしんいち、星野之宣、諸星大二郎、西炯子、惣領冬実、坂本眞一の8人に密着し、その創作の秘密に迫ってきた。語りを担当するのは女優の葵わかな。

 新シリーズ初回となる本日は、『機動戦士ガンダム』のアニメーターとしても知られる安彦が登場。70歳を過ぎ“最後の連載”と意気込む『乾と巽 ーザバイカル戦記ー』の執筆に密着する。筆1本で自由自在に描き出される迫力のアクションシーン、アオリ、俯瞰…。どんな難しい構図も、「えっ、そこから?」と描き始める安彦の驚きの技術が明らかになる。さらに、1度はあきらめた漫画家を、『宇宙戦艦ヤマト』をきっかけに再び志したエピソードも披露する。

 翌週の16日には柏木が登場し、ドラマ化もされた『健康で文化的な最低限度の生活』の執筆に密着。貧困問題に鋭く迫る本作で、気持ちが伝わらずに悩む福祉の現場を描く様子や、工夫に満ちた執筆部屋を公開。繊細なカラーの扉絵、番組のために描き下ろした絵も披露する。

 そして23日には、『惡の華』など読者のトラウマを刺激する作品で知られる押見が、『血の轍』『おかえりアリス』に取り組む姿に密着。いびつな母と子の関係が反響を呼ぶ『血の轍』では、逮捕された主人公・誠一の表情をどのように描くのか。さらに“思春期の性”や“男性性”に挑む『おかえりアリス』の制作も。「親には読ませたくない漫画」を描き続ける覚悟を語り、漫画は「自己セラピー」という作者の内面も浮き彫りにする。

 浦沢は「『漫画を描くところを見せてください』という、ある意味“おきて破り”なお願いに、今回は3人の方が応えてくれました。まず、基本的にアナログ派で、しかも、ペンではなく〝筆〟を使って漫画を描いてきた人たちであるということ。毛筆はとってもいい線がかけますが、筆先を浮かしながら細かい絵を描くので、相当な集中力が必要なんです」と明かす。さらに、「描いている作品のテーマの深さや、こだわりも人一倍!という共通点も。今シーズンは、そんな彼らの“創作への執念”を存分に味わっていただけたらと思います」とコメントした。

 『浦沢直樹の漫勉 neo』新シリーズは、NHK Eテレにて6月9日より毎週水曜22時放送。

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