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引き裂かれた家族…ノルウェー最大の罪を描く衝撃の実話『ホロコーストの罪人』予告

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映画『ホロコーストの罪人』場面写真
映画『ホロコーストの罪人』場面写真(C)2020 FANTEFILM FIKSJON AS. ALL RIGHTS RESERVED.

 ホロコーストに加担したノルウェー最大の罪を実話を基に描く映画『ホロコーストの罪人』より、予告編と場面写真が解禁された。

【動画】『ホロコーストの罪人』予告編

 本作は、ノルウェーの平凡なユダヤ人家族が辿る悲劇的な運命を軸に、ホロコーストにノルウェー政府・警察・市民らが加担していたノルウェー最大の罪をあぶり出す実話を基にした衝撃作。当時ユダヤ人たちを送り込んだベルグ収容所で強制労働を監視し、オスロの港に強制移送したのは同じノルウェー人であり、その結果、アウシュヴィッツ行きのドナウ号に乗船したノルウェー系ユダヤ人の多くがホロコーストの犠牲者となった。

 出演は、『獣は月夜に夢を見る』のヤーコブ・オフテブロ、『ソフィーの世界』のシルエ・ストルスティン、『ミレニアム』シリーズのミカリス・コウトソグイアナキスほか。監督は、『HARAJUKU』で国内外の高い評価を得たエイリーク・スヴェンソン。

 第二次世界大戦中、ユダヤ人一家のブラウデ家は、ボクサーの息子チャールズが非ユダヤ人女性のラグンヒルと結婚し幸せな日々を送っていた。だが、ナチス・ドイツがノルウェーに侵攻すると状況は一変。ユダヤ人は身分証明書にユダヤ人の印「J」のスタンプが押され、チャールズら男性はベルグ収容所へと連れて行かれ、厳しい監視のもと強制労働を強いられた。

 一方、取り残された母とチャールズの妻は夫や息子たちの帰りを待ちながらも、資産を接収されるなど徐々に圧力を強めてくる政府に身の危険を感じ、スウェーデンへの逃亡も準備していた。しかし1942年11月、ノルウェー秘密国家警察のクヌート・ロッドの指揮のもと、警官とタクシー運転手らによって、ノルウェーに住むユダヤ人全員がオスロ港へと強制移送された。何も知らずに港に連れてこられた人々の前に待ち構えていたのは、アウシュヴィッツへと向かう船“ドナウ号”だった―。

 予告編は、チャールズたちが収容所で過酷な日々を過ごす場面からスタート。続いて、幸せに暮らしていたブラウデ家に、ナチス・ドイツがノルウェーに侵略してから暗雲が立ちこめていく様子が描かれる。家族へユダヤ人の調査票が届くと、「違う、俺はノルウェー人だ。ユダヤ人なんて迷惑だ」と主張し、父親に殴られてしまうチャールズ。

 やがて、秘密国家警察副本部長のクヌートが「ユダヤ人を全員追放しろ。例外はなしだ」と命じられたことにより、ユダヤ人は次々と逮捕され、ブラウデ家も父親と3人の息子が捉えられベルグ収容所に送られてしまう。絶望に打ちひしがれる母サラとチャールズの妻ラグンヒル。

 そして収容所でユダヤ人たちは「歴史がお前たちをこの収容所に呼んだ」と告げられ、厳しい監視下のもと強制労働をさせられる。終盤では家族それぞれの過酷な状況が映し出され、最後に「ホロコーストは、ナチスドイツだけによってなされた悲劇ではない」というナレーションが重なり締めくくられている。

 場面写真は、ブラウデ家の息子3人が絶望に打ちひしがれながら抱き合い慰め合うシーンや、収容所の所長に泥の中で髪を引っ張られ引きずられるシーンなどを収めている。

 映画『ホロコーストの罪人』は8月27日より全国順次公開。

映画『ホロコーストの罪人』予告編

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