林遣都×小松菜奈『恋する寄生虫』、美しい映像とダークな言葉が彩る特報2種解禁
俳優の林遣都と女優の小松菜奈が初共演でダブル主演を務める映画『恋する寄生虫』より、ティザービジュアルと特報2種が解禁された。
【動画】『恋する寄生虫』特報2種
本作は、作家・三秋縋による15万部突破の同名小説(KADOKAWA)を原案に、心の痛みを抱えた孤独な若者の切ない恋愛を描く。林が極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂賢吾役、小松が視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙ひじり役を、それぞれ演じる。監督は、CMやミュージックビデオを中心に活躍する柿本ケンサク。脚本は『長い散歩』(2006)、『眉山―びざん―』(2007)、『トワイライト ささらさや』(2014)の山室有紀子が担当する。
極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に過ごす青年・高坂(林)は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙(小松)の面倒を見ることに。露悪的な態度をとる佐薙に閉口していた高坂だが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。クリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリを始めた2人はやがて引かれ合い、初めての恋に落ちていくが―。
ティザービジュアルは、マスクをした高坂とヘッドホンを首にかけた佐薙が互いに見つめ合うドラマティックな姿を切り取ったもの。その横には「その虫は『恋』に寄生する」という意味深なコピーが添えられている。
今回解禁された特報は、<恋する編>と<寄生虫編>の2種類。<恋する編>は、それぞれ潔癖症と視線恐怖症を患う高坂と佐薙の姿や2人が共に過ごす様子などが、「私もうすぐ死ぬんだ」といったラブストーリーらしからぬ不穏なセリフと共に映し出されていく。また「ウイルスが起動するのはクリスマスイブ。それが世界の終わり」という最後のセリフからは、2人がクリスマスに向けて何かを企んでいることが示唆されている。
<寄生虫編>は、寄生虫好きの佐薙が高坂にフタゴムシという寄生虫の特性について説明し、2人が徐々に近づいていく様子を収めたもの。ロマンチックなメリーゴーランドとそれに似つかわしくない会話が、一風変わったラブストーリーであることを感じさせる。それぞれ雰囲気が異なり、多角的な捉え方ができる作品であることをうかがわせる特報映像となっている。
また今回、林と小松の脇を固める追加キャスト情報も解禁。高坂の前に突如現れ、佐薙と引き合わせる謎の男・和泉役に井浦新、佐薙の祖父・瓜実裕一役に石橋凌がふんする。2人のキャスティングについて、柿本監督は「新くんが、この映画に大きな問いをくれました。凌さんが、この映画に本質をくれました。お2人とはひたすらに正義の話をしました。答えはでることではないですし、誰にも正解はわからないですが、誠実に向き合うことが出来ました。この物語は、2つの軸で、時間が流れます。ある種不思議な時間体験です。どんな時間軸なのか、楽しみにしていただけると嬉しいです」とコメントを寄せている。
映画『恋する寄生虫』は11月全国公開。