ヴィゴ・モーテンセン初監督 父子50年の物語『フォーリング』日本公開決定
俳優のヴィゴ・モーテンセンの初監督作『FALLING(原題)』が、邦題を『フォーリング 50年間の想い出』として11月12日より公開されることが決定。父と息子が50年間の中で共に過ごした場面の数々を切り取ったポスタービジュアルが解禁された。
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本作は、パイロットの主人公が、認知症を抱える父との再会をきっかけに50年間の記憶を辿り、言葉にできなかった想いを確かめ合う親子の物語。たとえ幾度も切れたとしても、必ずまた繋ぐことが出来る親子の絆を描いた至極のヒューマンドラマだ。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアラゴルン役で世界的人気を獲得し、『イースタン・プロミス』『はじまりへの旅』『グリーンブック』で3度アカデミー賞にノミネートされた名優のヴィゴが、製作・監督・脚本・音楽を手掛け、主人公役も務めた。脚本についてヴィゴは「母親の葬儀からの帰りに思いついた」と語っており、自身の親子関係を反映させた半自伝的な作品となっている。
父親ウィリス役には、『エイリアン 2』『ターミネーター』のランス・ヘンリクセン。認知症で息子に頼らなければ生きていけなくなった父をリアルに演じきった。ヴィゴは父を反面教師に、都会的で洗練された生き方を選んだ息子ジョン役。そのほか、うまく愛情を表現できない若き日のウィリスには『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』でヨーロッパ映画賞にノミネートされたスヴェリル・グドナソン、ジョンの妹のサラには『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』などで3度アカデミー賞にノミネートされたローラ・リニーなど、演技派俳優陣が集結した。
航空機のパイロットを務めるジョンは、パートナーのエリック、養女のモニカとロサンゼルスで暮らしている。ある日、田舎で農場を経営するジョンの父親ウィリスが認知症を発症し、引退後に住む家を探すためにジョンのもとへとやって来る。思春期の頃から、ジョンと保守的な父親との間には、ずっと埋まらない心の溝があった。だが、認知症のために過去と現在の出来事が混濁してゆく父と向き合ううちに、親子の50年間の記憶がとめどなくあふれ出していく─。
ポスタービジュアルは、父親ウィリスと息子ジョンが過ごした50年間にも及ぶ壮大な日々を、幼少期から青年期、そして現代まで、ワンシーンごとに切り取って配置したもの。横には「大人になって、初めて気づいた。父の秘めた想い。」というキャッチコピーが添えられており、自分とは正反対の性格であった父親の言動に長年悩まされていたジョンが、自身も大人になり家族ができた事で、不器用な父親の秘めた想いに気付くことを匂わせる、温かみのあるビジュアルに仕上がっている。
映画『フォーリング 50年間の想い出』は11月12日より全国順次公開。