『シャン・チー』奇妙なファイトクラブに困惑 『ブラック・ウィドウ』のキャラも登場の本編映像
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俳優シム・リウが主演するマーベル・スタジオの映画最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』より、妹を探していたはずが、奇妙なファイトクラブで戦うことになり困惑するシャン・チーの姿を捉えた本編映像が解禁された。
【動画】過去作キャラの姿も 『シャン・チー/テン・リングスの伝説』本編映像
マーベル・スタジオが新たに送り出すのは、最強であるがゆえに、力を封印した“優しすぎる”新ヒーロー、シャン・チー。一見すると、どこにでもいるようなごく普通の人間にも見えるが、実は彼には、かつて手に入れた最強の力を封印してきた秘密があった…。
解禁となった映像は、シャン・チーが奇妙なファイトクラブに初めて足を踏み入れる一幕。
犯罪組織テン・リングスのリーダーである父シュー・ウェンウーに手塩にかけて育てられ、あらゆる武術を習得したシャン・チー(シム)。組織の後継者となることを期待されていたが、その運命から逃げ出し、戦うことを辞めて、米サンフランシスコのホテルで駐車係として平凡な暮らしを送っていた。
そんな中、長年離れて暮らしてきた妹シュー・シャーリンの身に危機が迫っていることを知り、マカオにいるという彼女の元を訪れることに。そこで行き着いたのが、このファイトクラブだ。世界中の個性豊かなファイターたちがあらゆるバトルを繰り広げ、ダークウェブで配信されているという明らかに“やばい場所”の異様な光景に、シャン・チーはちょっと困惑気味。一方で、彼に連れ添う長年の親友ケイティ(オークワフィナ)は、その謎の空間を楽しんでいる様子。
“バス・ボーイ”としてちょっとした有名人になっていたシャン・チーは、このバトルに勝手にエントリーされ、戦うことに。しかも、その舞台となるひときわ目立つ位置にあるメインステージではすでに『インクレディブル・ハルク』のヴィラン・アボミネーションと『ドクター・ストレンジ』のウォンが戦っている姿が。
デスティン・ダニエル・クレットン監督は、パンデミックの最中の撮影となったことについて、「この撮影は多くのチャレンジがあった」としつつ、「撮影が中断した後、僕らが撮影に戻った最初の大きなスタジオ映画だったんだ。だから、僕らは全く新しい撮影の方法を実行しないといけなかった」と語る。
特にこのファイトクラブのシーンの撮影については「リングの周りにエキストラの人たちがたくさんいる。リングの周りにそれらのエキストラの人たちがいるワイドショットがある。僕らはそれを4つの違うパス(同じショットを4回に分けて撮影すること)で、それらのエキストラを毎回違う場所に配置しながら撮影しないといけなかった。そして、VFXでそれらを合成するんだ」と、人を集めることが難しかったからこそ、本作のあらゆるシーンでかなりの労力を割きつつ、それを違和感なく仕上げるため最新技術を活用したことを明かした。
「そして僕はとても誇りに感じている。なぜなら、実際僕らは、一つの感染者も出さずに、残りの撮影をすべて乗り切ったんだ。そのことはまた、この家族のテーマにもつながる。僕らは、この映画を作ることで大きな家族になったんだ」と監督。
解禁された映像内では、『アイアンマン3』に登場したエクストリミスを投与された人物と、『ブラック・ウィドウ』に登場したウィドウズのヘレンが戦っているエリアも。映像の隅々までチェックすると、過去作とのつながりも見えてくるかも…?
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は公開中。