エディ・レッドメイン、『リリーのすべて』トランスジェンダー役に後悔 演じたのは「間違いだった」
2015年に公開された映画『リリーのすべて』で、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルべを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたエディ・レッドメイン。最近のインタビューで、トランスジェンダーの女性を演じたことは「間違いだった」と、後悔の気持ちを明かした。
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『リリーのすべて』は、デヴィッド・エバーショフの同名小説を原作に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人画家のリリー・エルベが、自身の身体に違和感を覚え、手術を受けるまでを描いた作品。
お披露目となったヴェネツィア国際映画祭では、監督のトム・フーパーが金獅子賞ほか3部門で候補入りし、クィア獅子賞を受賞。アカデミー賞では、エディが主演男優賞にノミネートされ、アリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞を獲得するなど、高評価を得た。
その一方で、エディの演じた役柄は、トランスジェンダーの女性が演じるべきだったと、批判の声も上がっていた。
Deadlineによると、今回エディがロンドン・タイムズ紙のThe Sunday Timesのインタビューを受け、この役を演じたことに後悔をにじませた。
「今だったら、引き受けないよ。当時は誠心誠意演じたけれど、あれは間違いだったと思う」とコメント。また、「配役について問題が生じるのは、多くの人が交渉の場に着くことすら出来ない状況にあることが原因です。広く公平でないと、こうした論争が続くことになる」と明かした。
昨年、エディの主演する『ファンタスティック・ビースト』シリーズの原作者J・K・ローリングのトランスジェンダー差別発言が非難を浴びた際には、彼は共演者らとともにトランスジェンダーコミュニティを支持する立場を取っていた。