“ミューズ”レア・セドゥ登場 『フレンチ・ディスパッチ』ストーリー予告
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映画『グランド・ブダペスト・ホテル』(2013)でアカデミー賞4部門を受賞したウェス・アンダーソン監督の最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』より、ベニチオ・デル・トロ、レア・セドゥらが登場する<確固たる名作>のストーリー予告が解禁された。
【動画】『フレンチ・ディスパッチ』ストーリー予告<確固たる名作>
ウェス監督にとって記念すべき第10作目となる本作の舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。同誌は一癖も二癖もある才能豊かな記者たちによる、国際問題からアート、ファッション、美食に至るまで深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得していたが、編集長が仕事中に急死し、遺言によって廃刊が決まってしまう。果たして、何が飛び出すか分からない追悼号にして最終号の、思いがけないほどおかしく泣ける、その全貌とは―。
この度解禁されたのは、ベニチオ・デル・トロ、レア・セドゥのほか、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディが登場する<確固たる名作>のストーリー予告。
<確固たる名作>は、服役中の凶悪犯、かつ天才画家の囚人モーゼス・ローゼンターラー(ベニチオ)が描いた、看守のシモーヌ(レア)をモデルにした絵画に目をつけた、同じく囚人であり、画商のジュリアン・カダージオ(エイドリアン)が、モーゼスを美術界に売り出す画策をするも、まさかの展開が巻き起こり、セッティングした大切な展覧会は台無しとなるストーリー。
予告は、「フレンチ・ディスパッチ」誌が誇る当代一の海外ジャーナリストで、美術界の表も裏も知り尽くすJ.K.L.ベレンセン(ティルダ)がモーゼスを紹介するシーンから始まる。モーゼス以外の囚人たちやベレンセン、シモーヌたちが入り混じって暴動が巻き起こるカオスな状況のほか、裁判にかけられてしまったモーゼスをかばおうと、「列席者の意見を聞く時間はありますか? 結婚式だと…」と傍聴席から声を上げるも、裁判長から「ない」と辛辣に断られてしまうジュリアンが映し出されている。
「ベニチオ・デル・トロで映画を撮りたい」という長年の望みがあったというウェス監督。モーゼスは、そんな監督がずっとあたためていたキャラクターだったそうで、「何年も前に、ずっと書きたいと思っていた、画家についての脚本を書きました。このエピソードの一部はそこからきています」と念願の思いを叶えたことを告白した。
また、『グランド・ブダペスト・ホテル』以来、ウェス監督作品への出演が2度目となるレアは、監督を尊敬するあまり、オファーがきた時は即答で「イエス!」と答えたそう。「彼はとても詩的です。あまり感傷的になり過ぎないものの、同時に感傷的でもあるというところが好きなの。すべてのキャラクターには、その外見の下にリアルな感情があると思います」と、唯一無二の作風で愛されるウェス監督作品の魅力について語っている。
映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は、2022年1月28日より全国公開。