
山谷初男
山谷初男 出演映画作品
-
ニッポニアニッポン フクシマ狂詩曲(ラプソディ)
制作年:2019年03月09日(土)公開
出向で赴任してきた真面目な男が目にする原発最前線の町の様子や、そこで行われる異様な大宴会の模様を通して、フクシマの現実を描いた人間ドラマ。『影武者』の隆大介が主人公を、凄惨な実状を笑顔で案内する町役場の助役を『肉弾』の寺田農が演じる。監督は映画館“ラピュタ阿佐ヶ谷”や出版社“ふゅーじょんぷろだくと”を経営する才谷遼。
-
THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリーピング ビューティ
制作年:2017年10月21日(土)公開
これまで自主映画界で活躍してきた25歳の新鋭・二宮健監督の商業映画デビュー作。30歳目前にしながらいまだ夢を叶えられないヒロインの複雑な心模様が描かれる。主人公のアキを演じるのは園子温、石井岳龍、三池崇史ら日本映画界屈指の鬼才の作品で存在感を示してきた桜井ユキ。恋人役を今最も注目を集める俳優のひとり、高橋一生が務める。
-
さまよう刃
制作年:2009年10月10日(土)公開
『容疑者Xの献身』『流星の絆』など映像化が相次ぐ超人気作家・東野圭吾の小説がまたまた映画化。少年犯罪にスポットを当てた社会派ドラマで、ついにスタートした裁判員制度と、切り離せない問題に鋭く切り込む。寺尾聰が最愛の娘を未成年者に殺された被害者の苦悩と復讐を体現し、『半落ち』から5年、再び“正義とは何か?“を問いかける。
-
カミュなんて知らない
制作年:2006年1月14日(土)公開
不条理殺人を犯した高校生の実話を映画化しようとする大学生たちの群像劇。『ザ・プレイヤー』のパロディのごとき驚異的な長回しが炸裂する冒頭から、スリリングな映像世界が展開。現実と虚構の狭間を揺らめく若者たちの姿を活写する。
-
荒野のダッチワイフ
制作年:1997年1月11日(土)公開
「裏切りの季節」に続く大和屋竺の監督第2作。風采のあがらぬ殺し屋が町の有力者に雇われる。狙う相手は殺し屋自身の女を殺した仇でもあった。大和屋はこの作品に先立ち日活で具流八郎の名で「殺しの烙印」(鈴木清順監督)のシナリオを書いており、この作品における殺し屋のシュールな妄想の連続は明らかに「殺しの烙印」の延長線上にある。
-
Looking For
制作年:
【人気声優、國府田マリ子が演技に挑戦した人間ドラマ】 声優、歌手として活躍する國府田マリ子の映画初主演作品。彼女扮するシンガーの、心の旅を人間味豊かに描いている。同名の主題歌は、もちろん國府田の作詞、歌によるもの。
-
風を見た少年
制作年:
【少年の真摯な姿が胸を打つ感動のミラクル・ストーリー】 自然を敬う作家、C.W.ニコルの同名小説を、「ゴジラ」シリーズの大森一樹監督が映画化した、ファンタジー・アニメ。豪華俳優陣が顔を揃える、ボイス・キャストにも注目だ。
-
さよなら、クロ
制作年:
【多くの青春を見届けた 野良犬クロの感動実話】 高校に迷い込んだ野良犬・クロがそのまま校内に住みつき、12年もの時を生徒たちと共に過ごす。そんな嘘のような実話を、温かいタッチで映画化した感動作。クロの存在に励まされ勇気づけられながら成長していく生徒たちを、妻夫木聡、伊藤歩らフレッシュな面々が好演。少年から大人へ成長を遂げていく生徒たちと対照的に、年老いていくクロの姿が涙を誘う。
-
昭和鉄風伝 日本海
制作年:
昭和末期の東北の地方都市を舞台に、任侠道を重んじる組織と、新興勢力の組織との抗争に巻き込まれていく若きチンピラヤクザの壮絶な生きざまを描いた任侠アクション。舛田利雄の助監督を務めてきた新人・佐々木正人監督が“ダウンタウン“の濱田雅功をはじめ、若手俳優のパワーを引き出した佳作。
-
帝都物語 外伝
制作年:
「帝都物語」「帝都大戦」に続く荒俣宏原作の映画化第3作。「ドライビング・ハイ!」の橋本以蔵がメガホンを執っている。破壊神・加藤保憲が最後に姿を現してから50年。加藤を封じ込めた祠は、精神科“西条病院“の建設で取り壊されていた。院長の命令によって加藤に扮し、患者たちのパニック反応の臨床実験に協力する看護士の柳瀬仁哉。仁哉には、夜の街で拾った女を殺しては犯す、死姦性愛者という隠れた一面があった。ある夜、彼が拾った女・美千代はセラピストと称し、父親の療法室で慈母のようにふるまう。そして彼女は、加藤の因縁の
-
キッズ・リターン
制作年:
欧米でも評価が高まりつつある映画監督、北野武。彼の監督第6作は、「あの夏、いちばん静かな海。」を思わせる哀切な青春劇だ。落ちこぼれの高校生ふたり組の友情を、ドライなユーモアを交えて描出。別々の道を歩き、それぞれの壁に行き当たる彼らの姿に、青春の終焉と巣立ちを切なげに浮かび上がらせる。
-
裏切りの季節
制作年:
大和屋竺が日活を退社し若松プロで監督第1作として発表した問題作。ベトナム帰りの報道カメラマンを主人公にして、大和屋竺の耽美的なイメージが全編を貫く。若松孝二の初プロデュース作品で、ヒロイン役の谷口朱里がSMシーンを体当たりで熱演。
-
寝盗られ宗介
制作年:
1980年に初演されたつかこうへいの同名戯曲をベテランの若松孝二が映画化。ドサ回り一座の座長・宗介と妻の愛の葛藤を中心に、座員たちの面白おかしい人間模様が展開する。藤谷美和子が尻軽女房を好演、原田芳雄と絶妙なコンビを見せる。宇崎竜童のポップな音楽も魅力。
-
女地獄 森は濡れた
制作年:
性による悦楽の世界を追求する作家・神代辰巳が、避けて通ることのできないサディズムの世界に挑んだ野心作。原作はマルキ・ド・サドの『ジュスティーヌ』で、舞台を大正の米騒動の騒乱期に移している。殺人の濡れ衣を着せられ、さまよい歩く幸子は洋装の女に森深くのホテルに連れて行かれる。そこは女とその夫の退廃と悪徳に満ちた性と暴力の快楽殿であった。ほとばしる血と精液の中、幸子だけは快楽を拒否するのであった。神代はこれまでにない様式的な画面構成を用い、一方では当時の流行歌を彼独自の方法で使うなど、意欲的。
-
エロスは甘き香り
制作年:
桃井かおり演ずる服飾デザイナーの家で奇妙な共同生活を送る青年男女4人の姿を描いた、藤田敏八のロマンポルノ第3作。浩一、昭の二人は仕事にあぶれ、それぞれ悦子、雪絵のヒモとしてこの家に居候。だが浩一はある日、雪絵に手を出し、それ以来この共同体的生活に微妙なヒビが入り始める……。藤田敏八ならではの根無し草的青春ドラマで、脚本は「八月はエロスの匂い」の大和屋竺。デザイナー・悦子役の桃井、ホステス・雪絵役の伊佐山ひろ子の好演が光る。長谷川和彦が助監督についている。
-
赫い髪の女
制作年:
にっかつロマンポルノが生んだ名作中の名作であり神代辰巳の最高傑作の一つ。雨の中、ダンプカーの運転手光造は自動販売機のカップめんをすすっている女を拾う。いたずらをするつもりの光造だったが、その日から女は彼のアパートに住みついてしまう。女は自分のことは何も言わないし、光造もあえて聞いたりはしない。ただ来る日も来る日もセックスを繰り返すだけ。彼女は突然何かにおびえたりするが、過去を持ち込むのはセックスの体位くらいで、光造と一緒にいることをただ喜んでいる。もう若くもない男と女の交接の日々を描きながら、その頽廃感から発せられるのは粉飾ぬきの性愛の姿だ。神代は例によって長回しを多用し、役者の息づかいまでも映し出している。また頻出する雨のシーンに象徴される湿度の高い映像空間を作りあげ、日本の映画が持つ独自の色彩と質感をフィルムに定着させている。その全編からエロスが匂い立つ。性愛の化身ともいうべき女を演じきる宮下順子が素晴らしい。
-
十九歳の地図
制作年:
ドキュメンタリー「Black Emperor ゴッド・スピード・ユー!」でデビューした柳町光男監督の初の劇映画で青春映画の傑作。新聞配達をしながら予備校に通う19才の主人公の日常から湧き上がる社会への敵意を鮮烈に描いて、従来の青春映画の枠を打ち破った。住み込みの新聞配達店での無為な生活、相部屋の中年男と足の悪いバケモノじみた娼婦とのみじめな恋愛、配達先で受ける屈辱。そんな生活からくるやり場のない怒りに、主人公は脅迫電話をかけ続け、また右翼の宣伝カーに乗った自分を夢想する。配達先の地図に向って各家庭を○×で採点するシーンは絶賛された。青春期のエネルギーの昂まりを実によく捉えている。
-
セシウムと少女
制作年:
東京阿佐ヶ谷の個性的な映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」や出版社「ふゅーじょんぷろだくと」を経営する才谷遼が、師と仰ぐ岡本喜八へのリスペクトを込めた世相に楯突く冒険ファンタジーで監督デビュー。17歳の少女の視点を通して、ニッポン近代史をさまざまなスタイルを駆使して駆け抜ける。主演はオーディションで選ばれた17歳の新星・白波瀬海来。
-
発禁本『美人乱舞』より 責める!
制作年:
昭和初期、SMを追究することに異常なまでの執念を燃やした責めの研究の大家・伊藤晴雨の数奇な生活を描いたロマンポルノ。「実録阿部定」「屋根裏の散歩者」とともに、田中登監督の昭和史3部作の1本としてみなされている。晴雨に拾われ、愛され、責められ、狂わされるヒロインを宮下順子が演じている。
-
修羅
制作年:
鶴屋南北の歌舞伎狂言『盟三五大切』を前衛映画の旗手・松本俊夫監督が翻案。主君の仇打ちのための資金をめぐる血で血を洗う怨念劇を、ストップ・モーションを使用するなどの斬新な映像処理で展開。とりわけ乳のみ児を殺害するクライマックスは凄絶。
-
俺達に墓はない
制作年:
ムショ帰りの島、その弟分・ヒコ、一匹狼の滝田という3人が金と女をめぐって欲望をぶつけ合うアクション映画の佳作。3人が奇妙な友情で結ばれながらも、両雄並び立たずのたとえの通り、殺し合いに向かう様を、澤田監督はユーモアを交え、パワフルに描いている。
-
胎児が密猟する時
制作年:
ピンク映画界の雄・若松孝二監督による衝撃的傑作。性的変質者の中年男が一人の若い女を自分のアパートに誘い込み、彼女を縛り上げてサディスティックにいたぶる。朝も夜も縛られ殴られて女は半死半生になるが、ついに縄をほどいてナイフで男を刺し殺す。
-
竜馬暗殺
制作年:
慶応3年、坂本竜馬が京都・河原町で暗殺されるに至った最後の3日間を描いた作品。現代劇を中心に演出する黒木和雄による初の時代劇でもある。壮大な革命の野望に燃える竜馬だが、時代は混沌の極み。誰もが敵か味方かさえよく分からない。そんな中、竜馬は一人、革命を叫ぶのだが……。江戸末期に材を得た時代劇だが、同時に1970年代という時代の世相をも反映している。助監督には「パイレーツによろしく」の後藤幸一が名前を連ねている。
-
火宅の人
制作年:
長年温めていた企画を、深作欣二が思いのたけをぶつけて映画化。自らがファミリー・アクション映画というように、文芸作とは思えないほどのテンポとスピード感あふれる上質の人間ドラマとなり、興行的にも好成績を残した。先妻に先立たれた桂一雄は、ヨリ子を後妻に。けれども、子供が障害児になってから妻は怪しげな宗教に凝りだす。一雄は新劇女優の恵子の虜となりアパートで同棲するが、恵子の浮気のため喧嘩がたえない。東京を逃げ出した一雄は旅先で薄幸の女と知り合う……。放浪の作家・檀一雄の名作を雄大な風景をバックに撮影。
-
四畳半襖の裏張り
制作年:
永井荷風の作といわれる『四畳半襖の下張り』を神代辰巳が監督した日活ロマンポルノ。密室で展開する男女の色ごとにカメラを据えながら、そこから大正という“時代”を浮かび上がらせようとした。その点では密室でセックスを繰り広げる男女から、戦争に突入していく昭和の時代を照射した、田中登の「実録阿部定」や大島渚の「愛のコリーダ」との類似点を見いだすことも可能だ。ストーリーは、芸者・袖子とその客・信介の情事、花枝と花丸の主従、芸者・夕子とシベリア出兵を控えた恋人との情事の3本が、並行に描かれている。大正時代の風俗描写も的確。
最新ニュース
おすすめフォト
おすすめ動画 >
-
X
-
Instagram