みのすけ&峯村リエ、ナイロン100℃ 50本目の劇団公演に感慨「このメンツでしかできないことを」【『管理人ご夫妻』インタビュー】
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峯村リエ
――全体の座組の印象、この顔ぶれに関しての感想もお聞きしてみたいのですが。たとえばナイロン100℃の劇団員にしても、21人いるうち、今回出られるのはこの10人ということになりますけど。
みのすけ:10人か。とはいえ、結構な大人数だよね。
峯村:私が思うのは、ナイロンの公演の時ってなんとなくいつも劇団員は、年上チームと若いチームとに分かれて出ているような気がしていて。そう考えると新谷さんはいつも若いチームで、私はいつも年上チームだから、ナイロン本公演に一緒に出る機会があまりないんですよ。
みのすけ:そうか、だからその点では、今回はちょっと融合している感じがありますね。僕の場合は『Don’t freak out』(2023年)に出ているから、松永(玲子)、村岡、新谷が一緒だったんだけど、あの時はリエちゃんや犬山や大倉(孝二)や三宅は出ていなかったんだよね。そう、確かに若いチームの顔ぶれの時ってあるんだけど、大体その座組にはリエちゃんは入っていなくて。
峯村:そうなの。
みのすけ:だからそういう意味では今回は、そっちのチームの顔ぶれにリエちゃんが加わったという印象があるな。それで、新谷とも久しぶりに芝居ができるような気持ちになっていると。
峯村:そう、だからとってもうれしいんですよ。
――同じ劇団でもなかなか合わない顔合わせっていうのが、どうしても出てきちゃうんですね。
峯村:そうそう。でも、みのちゃんは皆勤賞的に出ていますよね。
――本公演に呼ばれがちというか。
みのすけ:そうですね。その代わり、KERAさんの劇団外の公演のほうにはあんまり呼ばれない。たまにはそういうのにも。
――出たいですか?
みのすけ:この前のケムリ研究室の『サボテン~』とか、観ていてすごく羨ましかったですから。こういうのにも俺、参加したいなあってすごく思いました。
――そうやってKERAさんが劇団とは別に動いている作品と、劇団本公演との違いとは。本公演ならではの部分というのは、どういうところなのでしょうか。
みのすけ:劇団公演の場合は、チャレンジ精神が強いと思うんですよ。たとえば、劇団外の公演で、初顔合わせの方とナンセンスものをやるのはなかなか難しいものがあるので、それでナイロンでナンセンスものをやる割合が多くなるのかもしれない。劇団員の、このメンツでしかできないことをやるというのが、基本にあるんじゃないかな。
峯村:KERAさんの台本を読むと、もう長年やっているからだと思うんですけど、なんとなくこうしたいんだなっていう絵が浮かんでくるんですよね。それが自然と伝わる、というのが劇団員ならではとも言えますね。
――そういうところからも本公演ならではの空気感が生まれていそうです。今回もゲストは入りますけど、野間口徹さん、根本宗子さん、長谷川朝晴さん、土田英生さんという、KERAさんや劇団員にとっては馴染みの深い、まったく心配のない顔ぶれというか……。
みのすけ:そうです。確かに今回は、まるで心配のない顔ぶれになっています(笑)。あと、少人数だと一人の比重が高くなるじゃないですか。そうすると台本の完成まで時間がかかった時に、かなりのプレッシャーになるんだけれど。このくらいの人数がいれば。
峯村:まあね(笑)。でもさ、劇団員の中でも長台詞担当の人っているじゃない?
――たとえばどなたが?
峯村:私には長台詞って、まず来ないんですよ。たとえば松永さんとか犬山さんとか、かな。みのちゃんにも来る?
みのすけ:そんなでもないほうかな。いや、でも作品によるかもね。
――今回、特に楽しみにしていることは、どんなことですか?
峯村:いや普通に、みんなと久しぶりに会えるのがすごく楽しみですね。
みのすけ:まずは、それだよね。
――本公演という意味では、2年ぶりですし。
みのすけ:久しぶりに会う人とはそれこそ何年も一緒にやっていなかったりするから、共演できること自体がうれしいんですよ。2年もあると、みんなそれぞれにいろいろな活動をしてきているしね。
峯村:うん。本当にそうよね。
みのすけ:ナイロンの公演がない間に、大石(将弘)とかも演劇賞を取った作品(ポウジュ『Downstate』が第33回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞)に出ていたりしていたので、そういう姿を見るのもうれしいですし。その経験があって、また一緒にやれるとなるときっと感覚が違ってくるだろうと思うから。劇団員のみんなが外部で活躍していると、そういう楽しみが増えますね。あと、最近は公演ができなくなるってこともまだあるから、まずは全員で完走することを目指して頑張りたいです。何しろ、みんな年をとってきたからね。そこは一番気をつけなきゃいけないなと思っています。
峯村:健康に気をつけながら、劇場でお待ちしています!(笑)
(取材・文:田中里津子 写真:篠塚ようこ)
ナイロン100℃ 50th SESSION『管理人ご夫妻』は9月5日~27日東京・本多劇場、10月2日・3日岐阜・可児市文化創造センター ala 主劇場、10月10日・11日兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。
【公演概要】
ナイロン100℃ 50th SESSION『管理人ご夫妻』
出演:みのすけ 峯村リエ 三宅弘城 新谷真弓 廣川三憲 村岡希美 吉増裕士 水野小論 小園茉奈 大石将弘/
野間口徹 根本宗子 長谷川朝晴 土田英生
【東京公演】2026年9月5日(土)〜9月27日(日) 下北沢 本多劇場
【岐阜公演】2026年10月2日(金)〜3日(土)可児市文化創造センター ala 主劇場
【兵庫公演】2026年10月10日(土)〜11日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
公式HP:https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/nylon50th