歌あり踊りありの評伝劇・こまつ座『兄おとうと』開幕! 横田栄司、岡本圭人らのコメント&舞台写真到着
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■演出 鵜山仁
パンデミック、戦争、気候変動、AIの暴走…思いもよらないスピードで、危機が押し寄せて来ました。それがどれもこれも、われわれの日常生活に直接影響を及ぼすような脅威です。
何だか、つながってますよね…
とにかく、この難事を乗り越えるためには、ここ50年、100年の思想を、根本的に問い直す必要があるんじゃないかと思います。
吉野作造とその弟信次、その妻たち、そして彼らを支える「人々」。お互いの衝突と発見のすったもんだの中から、新しい思想が浮かび上がってくることを期待しています。
初演当時、初日までに原稿が上がって来ず、止むを得ず初日を延期して…の繰り返しだった頃は、むしろ作者に対して敬意と共に、反抗心も幾分あったような気もするんですが…このところ、井上ひさしさんの預言の数々に、素直に触発され続けています。
今日一日、この一年を考えることが、少しケタを上げて、これからの十年、これからの百年を考えることにつながるといいですね。
■統括(こまつ座代表) 井上麻矢
『兄おとうと』の舞台は吉野作造さんと弟の信次さんが駆け抜けた明治、大正、昭和の初期です。
この二人は国の未来を違う角度から一生懸命に考えました。あまりに頭が良すぎた二人、その二人に生活者の柔らかさを与えた妻二人と、庶民のたくましさを教えた人々が登場する音楽劇。素晴らしいキャストのみなさんをお迎えして、初演から演出を手がけられた鵜山仁さんのもと,この時代にお届けできる事が嬉しくてなりません。
明治という国力の上昇気運の中にありつつ,一人で戦い続け、他者のために何ができるかを考えた吉野作造さんの魂を、自分ファースト、自国ファーストを声高に話す人が多い時代に少しでも注入したい気持ちです。
それは枯れ草に水を撒くような事かもしれませんが、次の世代の人になる頃には,緑が一斉に育つかもしれません。
■吉野作造 役 横田栄司
たくさん稽古をしました。
役者だけではなく、演出部のみなさんも一緒にたくさん汗を流してくれました。
もう少し時間があれば、井上ひさしさんや辻萬長さんの『魂』のようなものに指先が触れそうです。ご観劇くださる皆さま、不躾なお願いではありますが、どうか我々の背中をあとちょっと押してくださいませんか?
客席から、大いに楽しみながら。
■吉野信次 役 岡本圭人
井上ひさしさんは吉野作造と信次の兄弟を通して何を伝えたかったのか。井上さんの宝箱のような言葉をどう届けられるのか。この物語の先の世界には何が広がっているのか。『兄おとうと』の台本を開いた時からなぜ? なぜ? なぜ? と自分に言い聞かせてきました。自分自身になぜ? と唱え続けた結果、新しい世界が開いたような気がしています。きっとこの舞台を観劇した後の皆様にも新しい世界が広がると信じています。これから先の世界は僕たちが作っていかなければいけません…なんて、そんなことをほんのすこしだけでも考えるきっかけになっていただければな…と願っています。こまつ座第161回公演『兄おとうと』初日が開幕しました! 劇場で感じてください。お待ちしています!
【公演概要】
舞台『兄おとうと』
10月11日~11月1日 東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
11月3日 大阪・茨木市文化・子育て複合施設おにクル ゴウダホール
■作:井上ひさし
■演出:鵜山仁
■キャスト:
横田栄司 彩吹真央 岡本圭人 霧矢大夢 松角洋平 平体まひろ 朴 勝哲(演奏)
■スタッフ:
音楽 宇野誠一郎
美術 乘峯雅寛
照明 服部基
音響 秦 大介
振付 謝 珠栄
衣裳 前田文子
歌唱指導 満田恵子
宣伝美術 チャーハン・ラモーン
アクション 渥美博
演出助手 中嶋彩乃
舞台監督 森和貴
統括 井上麻矢