「演劇は流行ってない」って、どこの話? MICHInoX・武者匠×コトリ会議・山本正典&大石丈太郎×冷蔵庫ポルカ・荒川颯音が地域演劇を語る
10月23日より吉祥寺シアターにて「ラブ・演劇博 -こちらの演劇、とおくのまちから。-」が開幕する。「地域と連携し、日本各地で育まれてきた小劇場演劇の魅力を発信したい」。本公演は、そんな吉祥寺シアターの思いから始動した新企画。地方を拠点に活動する3団体を招いたショーケース形式で、MICHInoX(宮城)、コトリ会議(兵庫)、冷蔵庫ポルカ(岩手)の3団体が各30分の作品を上演する。企画への参加を決めた背景、団体の個性、上演作品に込めた思い、そして、それぞれの場所と在り方で演劇を続けていく中で感じていること……。開幕を前に、MICHInoXの武者匠、コトリ会議の山本正典と大石丈太郎、冷蔵庫ポルカの荒川颯音に話を聞いた。
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■3つの地域で育まれた演劇が集結!
――まずは、今回の企画に参加された経緯をお聞かせください。
大石:僕はコトリ会議の東京在住の劇団員で、吉祥寺シアターはかねてより大好きな劇場だったんですよ。俳優として舞台に立ったこともあるけれど、観客としてもラインナップや見やすさに魅力を感じていたので「吉祥寺シアターでコトリ会議がやれるんだ!」とワクワクして、みんなにも「やろうやろう」と話しました。
山本:普段は比較的小さな劇場でやっているので、最初は吉祥寺シアターの大きさにビビっていたんです。でも、いざ来てみたら、包み込まれるような素敵な空間で「関西にもこんな劇場が欲しいね!」と盛り上がりました。本公演を東京で上演する時は自分たちの作品の心配ばっかりしているのですが、今回は冷蔵庫ポルカさんとMICHInoXさんと一緒なので心強いですね。同時にドキドキもしていて、他団体の未知なる魅力への恐怖も感じています。MICHInoXさんとは短距離男道ミサイル時代にご一緒させていただいたことがあったのですが、その時のイメージから「まためちゃめちゃやられるんじゃないか!」と思ったり(笑)。
全員:あはははは!
武者:今山本さんが仰って下さった通り、我々は東日本大震災を機に結成し、当初は短距離男道ミサイルという名前で活動していたんです。名前が誤解を招きやすいということもあって話し合いを行い、2024年に新劇団名決めのための合宿を経てMICHInoXに改名し、そのタイミングで私が代表に就任しました。作品は東北にまつわるもの、東北でできることを軸に作ってはいるのですが、「遠くに向けて発信していきたい」「世界を視野に入れたい」という思いを持っていたので、今回のお声がけはとてもうれしかったです。
荒川:冷蔵庫ポルカは公募選出団体で、コトリ会議さん、MICHInoXさんの参加を知った上で応募をさせていただきました。まだキャリアが浅いこともあり、不安もありつつ応募したのですが、こうしてご一緒させていただけることになり、とてもうれしいです。冷蔵庫ポルカは県内でも小劇場が盛んな岩手県の盛岡市で旗揚げをしたのですが、高校演劇部が母体だったこともあり、高校卒業を機に生活拠点が分かれたんです。私は東京で活動しているのですが、メンバーは岩手にいるので、久しぶりに集まって上演ができることも楽しみです。
■団体の魅力と個性を凝縮した濃密な30分
【公演概要】
「ラブ・演劇博 -こちらの演劇、とおくのまちから。-」
10月23日~25日 東京・吉祥寺シアター
■ラインナップ
MICHInoX『劇場版 宇宙蟹工船カルキノス FINAL MISSION 〜愛の底引き網を止めないで〜』
コトリ会議『スーパードヴァ』
冷蔵庫ポルカ『どこにでもいきてどこにでもいる』