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新国立劇場新プロジェクト「ドラマコネクト」第一弾タイトルは『最愛の人』 全キャストオーディション開催も

演劇

新国立劇場2027/2028シーズン ドラマコネクト第一弾『最愛の人』(左から)劇作家・七坂稲、演出家・五戸真理枝
新国立劇場2027/2028シーズン ドラマコネクト第一弾『最愛の人』(左から)劇作家・七坂稲、演出家・五戸真理枝

 新国立劇場小劇場にて2028年4月上演予定の「ドラマコネクト」第一弾のタイトルは『最愛の人』と決まり、作品概要と全キャストオーディションの開催も発表された。

【写真】ドラマコネクト第一弾『最愛の人』演劇芸術監督は上村聡史

 本作は、公募を経て選出された劇作家・七坂稲と、演出・五戸真理枝で贈る、生命をつなぐ営みと多様な家族の姿から人間のつながりを深く見つめる新作。父の三回忌前日に届いた一通の手紙をきっかけに、亡き父の過去の精子提供が発覚し、突然現れた“もう1人の子ども”の存在によって、家族が揺れ動いていく物語だ。

 田端家の父・裕一郎の三回忌前日。一通の手紙が裕一郎宛に届く。差出人は立川優香という聞き覚えのない女性からだった。だがその手紙を見た母・淳子の態度に違和感を覚えた次女の成美が、手紙を開封する。すると手紙には、優香が結婚したとの報告、そして「お腹の中には新しい命が──お父さんの孫です」とつづられていた。

 長女の孝子と長男の英人は、厳格だった父親にもう1人子どもがいたことに戸惑いを隠せない。浮気を疑いがくぜんとする子どもたちに対し淳子が語ったのは、裕一郎が昔、同性カップルに精子提供をしたことがあるという思いがけない事実だった。そして三回忌を終えた日の夕方、突然田端家に立川優香が現れて―。

 本公演の全キャストオーディション(全6役)は10月22日より募集を開始し、11月から12月にかけてオーディションを実施する。合格者は、27年春と秋のプロダクションワークショップに参加し、28年4月の本公演に出演することとなる。

 募集する役(役名・年齢設定)は以下の通り。

・田端淳子(タバタ ジュンコ) 63歳
 2年前に他界した夫、裕一郎とは銀行で出会い結婚。出産を機に退職。育児、家事に追われた。今はスーパーでパートをしている。姉がいて、時々電話をしている。穏やかな性格。60歳を超えてから、全国通訳案内士の資格取得のための勉強を始め、ツアーガイドになるという夢を持っている。

・田端孝子(タバタ タカコ) 40歳
 長女。銀行員。総合職。活動的な性格で、白黒はっきりさせたいタイプ。人に厳しい態度を取りがちである。仕事に生きがいを感じている。声優の推し活をしている。離婚した経験あり。子どもは出来なかった。

・田端英人(タバタ ヒデト) 37歳
 長男。元銀行員。父の影響を受け、銀行に入行した。融資にかかわっていたが、同僚が客をバカにする態度に嫌気がさしていたこともあり、裕一郎の死後、銀行を辞めた。おとなしいタイプで、あまり自分の意見をはっきりと言えなかった。競馬にはまり、時々裕一郎の遺品を売り資金を得ている。

・田端成美(タバタ ナルミ) 32歳
 次女。文化人類学者。大学の時にメキシコに留学し、先住民族に興味を抱く。それ以来、幾度となく北中米へフィールドワークに出かけて取材をしている。今はその体験を本にまとめようと執筆中。人当たりがよく、臨機応変なタイプ。

・坂本圭太(サカモト ケイタ) 29歳
 成美の彼氏。パチンコ屋でアルバイトをしている。1年半ほど前、定食屋でたまたま隣り合わせになった成美と意気投合し、付き合うことになった。千葉県出身。シンガーソングライターを目指し上京。

・立川優香(タチカワ ユウカ) 24歳
 裕一郎からの精子提供により生まれた、女性同士の同性カップルの娘。裕一郎の存在を子どものころから聞かされてはいたが、実際に会ったのは20歳のころ。自身の妊娠がわかって、裕一郎の存在をありがたいことと感じるようになり手紙を送った(裕一郎が亡くなっていたのを知らなかった)。落ち着き堂々とした性格。

 オーディション募集開始にあたり、芸術監督の上村聡史は「本企画のキャストオーディションは、既成の評価やキャリアにとらわれず、作品の本質に共鳴する純粋なエネルギーと感性が出会うための開かれた場です。登場人物一人ひとりの繊細な揺らぎや心のひだに、自らの精神と肉体をもって飛び込み、演出家とともに粘り強く思考し、作品に新たな命を吹き込んでくださる俳優の皆様との出会いを切に願っております」とメッセージを寄せた。

 また劇作を担当する七坂稲は「俳優の皆様には、家族観や生命観について皆様のご経験やお考えをお寄せいただき、どんな道を辿りどこへ向かうのかは未定ですが、『最愛の人』という作品を一緒に作り上げていただきたいと考えております」とコメント。

 演出の五戸真理枝は「とても身近でもあり、とても繊細でもある物語を前に、人間のどんな瞬間をどのように描くのか。作品に集う皆さまの感性や発想を活かしながら、視点や方法を探り、作品を練り上げ、立ち上げていきます。それぞれの人物にどう命を吹き込み、キャラクターを際立たせていくか。そしてどのように演じるか。俳優の皆さまには、肉体と精神による想像力を積極的に持ち寄っていただきたいと考えています」としている。

 新国立劇場2027/2028シーズン ドラマコネクト第一弾『最愛の人』は、新国立劇場小劇場にて2028年4月上演予定。※5月中、全国公演の可能性あり。

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【公演概要】

新国立劇場2027/2028シーズン ドラマコネクト第一弾『最愛の人』

■日程・会場:新国立劇場小劇場にて2028年4月上演予定。※5月中、全国公演の可能性あり。
■作:七坂稲
■演出:五戸真理枝

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