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吉沢亮、なぜ“実写化映画”にハマる? 『東リベ』『銀魂』など成功例が多いワケ

映画

■実写作品に多用される吉沢亮の魅力とは?

 『東リベ』のほかにも、数々の少年漫画の実写化作品に参加してきた吉沢。とくに、『銀魂』(2017)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(2018)の沖田総悟のハマりっぷりはすごかった。原作へのリスペクトは守ったままで、彼ならではの沖田を体現する。コメディー色が強い作品ではあるが、沖田のカッコ良さが物語を締める役割を担っていた。

 吉沢はいつも、実写化作品を通して原作キャラへの愛が増すような演技を見せてくれる。実写化作品に多く起用されるゆえんは、そこにあるのかもしれない。

 圧倒的な華を持つカリスマから、陰気な青年まで。型にとらわれることなく、さまざまな役柄に挑戦してきた吉沢。少年漫画のような熱い作品で存在感を発揮したかと思えば、『ママレード・ボーイ』(2018)や『あのコの、トリコ。』(2018)など王道少女漫画の実写化で、胸キュン演技を披露していたり…。コロコロと変わる表情が、見る者を惹(ひ)きつけて離さない。圧倒的なビジュアルを持っているため、外見に目を奪われがちだが、高い演技力を誇るのも魅力のひとつだ。 

 また、吉沢は小説の実写化にもはまる。最も印象的なのが、『青くて痛くて脆い』(2020)での演技だ。演じた田端楓は、人生を諦めているような陰気な青年。周囲を圧倒するスター性を持っているのに、作品に入るとそれを封印できてしまうのも、吉沢のすごみである。秋好寿乃(杉咲花)に出会い、徐々に光を取り戻していく楓の瞳。そこから、復讐心に切り替わるまでの心の揺れを、大胆かつ丁寧に演じていた。

 アニメや漫画の実写化は、原作ファンから物議を醸すことも少なくない。実際に筆者も、「実写化かぁ…」と思ってしまうこともある。しかし、私たちの予想をはるかに上回る好演を見せてくれる吉沢は、原作ファンが安心して“推しキャラ”を任せられる俳優とも言える。どんな時でも原作へのリスペクトを忘れない吉沢は、今後も実写化作品で引く手あまたとなるだろう。(文:菜本かな)

 映画『東京リベンジャーズ』は、フジテレビ系にて30日21時放送。

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