本場ロンドンの『ハリポタ』スタジオツアーに大興奮! 2023年夏いよいよ日本にやってくる<体験レポート>
■『ハリポタ』愛深まる“スタッフの熱量”に感激
没入感の高いセット展示のみならず、“映画の裏側にあるスタッフの仕事”まで知ることができる、学びの深さも「スタジオツアーロンドン」の良いところ。今回は、ツアーの中で取り上げられた“興味深いエピソード”をピックアップして紹介する。
「ダンブルドアの校長室」のセット クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
まずは「ダンブルドアの校長室」。48点もの歴代校長の肖像画や、本体からラベルまで手作業で制作されたという800本あまりの“記憶の棚”の小瓶、天体好きのダンブルドアらしい研究道具など、あらゆるものが所狭しと並べられているのが本セットの特徴なのだが、注目したいのは本棚。ここにある無数の蔵書の大半は、イギリスの電話番号案内帳に革のカバーを付けたものなのだという。一冊一冊、手作業でラベルが貼られたそうで、想像するだけで気が遠くなりそうな量である。
「ダイアゴン横丁」のセット クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
また、セットや衣装、小道具のみならず、『ハリー・ポッター』シリーズに欠かせないのが“動物”。フクロウのヘドウィグ、ネズミのスキャバーズ、ネコのクルックシャンクス、犬のファングなど、記憶に残るキャラクターも多数いるが、撮影スタジオでは、「動物部門」が世話する動物がたくさん飼われていたそうだ。1ヵ月のエサの量は6.5トンを超えていたらしい。「動物部門」では芸なども教えており、例えば、フクロウが手紙を運べるようになるまで、6ヵ月はかかるという。こちらも根気のいる仕事である。
撮影で使われたマスク クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
このように、「スタジオツアーロンドン」では、映画を見るだけでは気づきにくい、たくさんのプロの仕事を目の当たりにすることができる。オタク心をくすぐる素晴らしい技術ばかりで、施設を出るころには「早く映画を見て確かめたい!」という気持ちにさせられる。
バタービール クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
もちろん、『ハリー・ポッター』に詳しくなくとも、全力で楽しむことが可能。グリーン・スクリーン技術を使って写真が撮れるエリアや、バタービールが飲めるカフェなどもあるので、思い思いの過ごし方ができるだろう。