「夢はない」は本当か? 『R‐1』ドリームつかんだ芸人たち 月収100倍、“社長”就任した人も
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■2016年優勝・ハリウッドザコシショウ
地下ライブや『あらびき団』(TBS系)などで“知る人ぞ知る”存在だったピン芸人、ハリウッドザコシショウ。テンガロンハットとパンツのみを身に着けたほぼ裸のスタイルで、「誇張モノマネ」という“全然似ていないのに笑ってしまう”独特なネタを披露し2016年『R‐1』衝撃の優勝をさらった。優勝当時、42歳だったザコシショウ。この年齢は『R‐1』史上最年長での優勝で、その記録はいまだ塗り替えられていない。『R‐1』で日の目を見るようになったザコシショウはその後、ダウンタウン・松本人志に選ばれた芸人だけが出演することのできる“笑わせ合い”バトル『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』(Prime Video)にて2度の優勝を飾り、お茶の間からも芸人からもますますその実力を認められていく。そして独特すぎる芸風の遅咲き芸人は、2021年から『R‐1』の審査員を務めることに。新たなスターたちを導く存在となった。
■2017年優勝・アキラ100%
全裸に股間をお盆で隠しただけという、文字通り“裸一貫”で2017年『R‐1』チャンピオンとなったアキラ100%。翌年の『R‐1ぐらんぷり2018』やります会見に登場した際は、優勝後「服を着る暇が無いほど」忙しくなったと語り、「優勝する前の月の給料が1万4千円でした。優勝してその100倍とはいきませんがそのくらいはいくようになって……。本当にジャパニーズドリームでした」(※1)と、給料が約100倍になるという大ブレイクを果たしたことを明かしていた。また、学生時代は演劇に参加するなどもともと俳優志望だったというアキラ。『R‐1』で知名度が上がってからは、現在に至るまで定期的に話題のドラマや映画に出演するなど、芸人という枠にとどまらず夢を叶えている。
■2020年優勝・野田クリスタル(マヂカルラブリー)
『M‐1グランプリ』2020年王者のマヂカルラブリー。ボケ担当の野田クリスタルは『M‐1』優勝と同じ年、『R‐1』チャンピオンにも輝いている。自作したゲーム“野田ゲー”をプレイしながら実況する、いわゆる“ゲーム実況”のスタイルで優勝した野田。この優勝を機に、それまでネタや番組のコーナー内で披露するにとどまっていた“野田ゲー”がどんどん本格的になっていく。2020年3月、さまざまな野田ゲーを詰め込んだNintendo Switch用ソフト「スーパー野田ゲーPARTY」の開発がスタート。翌年には実際に発売され、1週間で5万本を売り上げた。さらに2021年に吉本興業が新サービス「FANY GAMES」の発足を発表。この第1弾として、野田ゲー2本目となる「スーパー野田ゲーWORLD」の開発がスタートしたのだ。野田はFANY GAMESの“社長”(看板のようなポジション)に就任し、自身も開発に参加。『R‐1』優勝が、2本のゲームソフト発売につながるとは誰が予測しただろうか。
■2021・2022年準優勝・ZAZY
金の長髪に上下ピンク色のど派手な衣装、大きな羽を背負って奇抜なフリップ芸を披露するZAZY。2021年・2022年と連続して『R‐1』準優勝という成績を残し、バラエティ番組やCMなどに起用されることが増えている。一度見たら忘れられないその見た目もさることながら、ZAZYが準優勝にしてここまで知られるようになったのには理由がある。それは、2022年優勝者のお見送り芸人しんいちとの奇妙な関係性。たった1票の差で優勝を逃したZAZYだったが、大会後もこの2人はなにかといがみ合っているのだ。この泥仕合の結果、優勝したしんいちだけでなくZAZYの知名度も大いにアップ。『R‐1』ドリームをつかんだ1人だといえるZAZYだが、『M‐1グランプリ』のウエストランドのネタに対しては「R-1もちょっとは夢あるよ」と自身のツイッター(@ZAZY06)で控えめな反論をして話題となっていた。
※1 アキラ100%、R-1トロフィー返還「服を着る間がないほど仕事」で月収100倍!? TVerPLUS
https://plus.tver.jp/news/48398/detail/(参照 2017‐11‐17)