<今夜金ロー>ディズニー100周年作品『ウィッシュ』に詰まった名作オマージュを一挙紹介!
ディズニー100周年を記念して2023年に公開されたアニメ映画『ウィッシュ』が、今夜21時より『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送される。長い歴史を持つディズニーの記念すべき作品であるだけに、作中にはたくさんの名作オマージュが隠れている。その数はなんと100個以上と言われ、監督もすべては把握できていないほど。今回は、『ウィッシュ』に隠されたディズニー愛たっぷりなオマージュを紹介していこう。
【写真】100個以上のオマージュが! 『ウィッシュ』場面写真
本作は、これまで、多くのディズニー作品で描かれていた「願い=ウィッシュ」の力を信じる少女、アーシャを主人公に、魔法の王国の真実を知ってしまった彼女が起こす奇跡を描くミュージカル・ファンタジー。監督は『アナと雪の女王』シリーズのクリス・バックと、『アナと雪の女王』や『ズートピア』などで、ストーリーアーティストを担当したファウン・ヴィーラスンソーンが務めた。
■冒頭から「あ、ディズニーだ!」ってなる神演出
『ウィッシュ』のディズニー作品オマージュは、物語が始まる瞬間から登場する。ファーストシーンは、本が開かれる演出からスタート。この映像、なんとなく「ディズニーらしさ」を感じる人も多いはず。それもそのはず、『白雪姫』『ピノキオ』『シンデレラ』『美女と野獣』『魔法にかけられて』など、多くのディズニー作品が“本を開く”シーンで始まるのだ。つまり、100周年作品の『ウィッシュ』が本を開いて始まったのは“必然”といっていいだろう。
また、アニメーションにも“ディズニーらしさ”が。最新技術を駆使したCGアニメで作成されている本作だが、かつてのディズニーアニメを思わせる手描き風の質感や、水彩画のような色彩を取り入れている。新しくも懐かしい作画が特徴的だ。
■主人公・アーシャは、服にも家にも友達にもオマージュが!
主人公のアーシャには、これでもかとディズニーオマージュが詰まりまくっている。まずはファッションから。アーシャの紫色のワンピースには、襟元に何やら柄が。これは“カボチャの種”を模していて、『シンデレラ』のカボチャの馬車を彷彿とさせる。また、住んでいるのは森の中にある小さな家。森の中で暮らしたプリンセスといえば、白雪姫や『眠れる森の美女』のオーロラ姫だ。
映画『白雪姫』場面写真 写真提供:AFLO
アーシャと仲良しの友人たちの数は“7人”。これには7人のこびとと暮らした白雪姫が思い出される。実はこの7人のこびとたちの性格と、アーシャの友人たちは一人ひとりがリンクしているので、じっくりチェックしてみてほしい。
映画『ライオン・キング』場面写真 写真提供:AFLO
さらに、アーシャと亡き父の関係にもオマージュが感じられる。哲学者だった父の「どんなときも、星は私たちを導いてくれる」という教えからは、昨年公開30周年を迎えた『ライオン・キング』が思い出される。『ライオン・キング』で主人公のシンバが、王である父・ムファサと共に夜空を眺めるシーンがある。ムファサは星を指し「歴代の王たちがあそこにいて、お前を導いてくれる」と語るのだ。アーシャが見上げた夜空の彼方では、彼女の父とムファサがともに見守ってくれているのかもしれない。

