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“世界ぜんたいの幸福”を目指す主人公たちの言葉が刺さる 「毎話名言」「メモしたい」と話題の『銀河の一票』

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■この社会は誰もが“穴”に落ち得る

 かつて鷹臣(坂東彌十郎)の秘書を務めながらも、政界を追われた“選挙の天才”こと五十嵐(岩谷健司)の「穴に落ちる。準備も覚悟も待ってはくれず、人は不意に穴に落ちる」という意味深なモノローグから幕を開けた第4話。このエピソードでは「穴」をキーワードに、さまざまな登場人物の心情が描かれる。

ドラマ『銀河の一票』 (C)カンテレ
 そんな第4話には、五十嵐が営む「よろず困りごと相談所」に出入りする日雇い労働者の青年・北斗(阿久津仁愛)が登場。ある日、北斗が相談所に姿を見せなかったことから五十嵐や茉莉、あかりは彼の自宅へ急行する。玄関を開けると、そこには腹を押さえながら倒れる北斗の姿が。北斗の保険証を探していた五十嵐は、奨学金の返済が滞っていることや国民健康保険料が未納状態であることを知る。

 病院に搬送され一命を取りとめた北斗は、うつ状態の母親に仕送りを続けていたために奨学金返済や国民健康保険料の支払いができなかったと打ち明ける。コロナ禍での就活となり、就職できなかった北斗は、人生の“失敗”を恐れて周囲の人々への相談もできなかったと涙を見せる。話を聞いていたあかりは「失敗じゃないよ」と彼の手を握り「失敗じゃない。穴に落ちちゃっただけ」と語りかける。失敗を恐れるあまりSOSが出せなかった北斗に「いいの! 助けてもらって!」と真剣に訴えるあかりの姿から、サポートを必要とする人に支援の手が届かないもどかしい現実が伝わってくる。

ドラマ『銀河の一票』 (C)カンテレ
 そんな第4話で注目しておきたいのは、鷹臣の後妻で車いすを利用して生活するインフルエンサーでもある桃花の言葉。桃花は配信の中で、車いすで入れない場所があったことを「おかしくない?」と報告すると、配信を見ていたユーザーからは批判的なコメントが届く。コメントの多さに驚いた桃香は「え、待って…」と反応すると「なんでみんな、自分は一生歩ける前提?」と笑顔でカメラに問いかける。人は誰もが、思いがけない事故やトラブル、病気、ケガで傷を負う可能性がある。“健常であることが当たり前”という思い込みにあっけらかんと揺さぶりをかける桃花の言葉に、ハッとさせられる。

ドラマ『銀河の一票』 (C)カンテレ
 6月1日放送の第7話から、物語はいよいよ後半戦へ突入。あかりの過去や鷹臣と桃花の関係、さらに告発文の送り主の正体など、残された謎は盛りだくさん。その一方で都知事選の投開票日に、都民が誰に投票するのかも気になるところ。物語はあかりが当選するという“夢”を見せてくれるのか? それとも流星が当選する“現実”を突きつけるのか? 最終回のラストシーンまで見逃せない!(文:すずきひろし)

 ドラマ『銀河の一票』は、カンテレ・フジテレビ系にて毎週月曜22時放送。

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