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『獣になれない私たち』賛否あり 新垣結衣の“愛される力”ゆえの反響?

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『獣になれない私たち』トークイベント&完成披露試写会に登場した新垣結衣
『獣になれない私たち』トークイベント&完成披露試写会に登場した新垣結衣 クランクイン!

 ヒロイン・新垣結衣、脚本・野木亜紀子の“逃げ恥”コンビで注目のラブストーリー『獣になれない私たち』(日本テレビ系/毎週水曜22時)が10日スタートしたが、徹底的にリアルにこだわったという完成度の高さが評判を呼んでいる。脚本の面白さはもとより、11年ぶりの共演となるダブル主演の新垣と松田龍平をはじめとする各キャストの演技が秀逸で、ネットの反応も賛否はあれど初回から感情移入する視聴者が続出しているようだ。

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 新垣の役どころは、パワハラが常態化しているコワモテのワンマン社長(山内圭哉)が率いる制作会社の中堅社員・深海晶(しんかいあきら)。連日のように社長から叱責され、実力不足の後輩からはいいように頼られ、そんな中で周囲に気を使いながら息も絶え絶えに理想の女を演じながら生きている。初回後半には、取引先の部長から謝罪を要求されて土下座するも、頭をなでられるという屈辱的なシーンもあった。

 一方、松田演じる根元恒星は、人当たりの良いエリート会計士だが、すべてにおいて斜めに構え、クールに生きている。冷めた目で見ている。ともに本音を隠し続け、思いのままに生きられないという共通点を持つ2人が出会う。

■晶(新垣)の過酷な毎日に感情移入してしまう

 新垣演じる晶にしても、松田演じる根元にしても、「あの人でなければ演じられない」感を抱くほど役に入っている。単純に技術的な意味での演技力という言葉では片付けられないだろう。カメレオンのように役によって別人に見える俳優をカメレオン俳優と呼び、「演技が上手い役者」と判断することは多いが、新垣と松田はこのタイプではなく、むしろ何を演じても新垣は新垣で松田は松田でありながら、それぞれの役の人物でもある。

 カメレオン俳優ではなく、カメレオン演技と言い換えてもいいかもしれない。特に新垣には、観る者に愛される力、好かれる力がある。それだけに、観る側もめいっぱい感情移入し、あまりにも過酷な毎日を過ごす晶に自分を重ねてしまい、「ガッキーの演技が素晴らしい」という好意的感想がある一方で、「辛すぎる」「見ていて痛々しい」と、リアルなつらさや不快感を抱いてしまう人もいるようだ。この辺りが意外とドラマの好みを分けてしまうかもしれない。

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