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夏が来たら観たくなる 反町隆史、竹野内豊、広末涼子『ビーチボーイズ』の魅力

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■ 「夏」という季節に恋するドラマ

 では最後に、なぜ夏になるとこのドラマが見たくなるのかを考えてみたい。「夏」を舞台にしたドラマが数ある中でも、なぜ夏にこのドラマが見たくなるのか。それは、本作が「夏」という季節に恋をするドラマだからでないかと感じる。
 
 それは実はドラマの第1話で暗示されている。第1話は、広末扮する真琴が、海辺ではしゃぐ広海と海都をながめながらの「夏のある国に生まれて、私は幸せだと思う。だって、夏には夏だけの時間の進み方があるような気がするから」というナレーションで終わる。

 夏の訪れとともにやってきたにぎやかな男たちは、夏の終わりとともに民宿を去っていく。夏が楽しい季節であればあるほど、その去り際はさみしくなってしまう。このドラマは夏への恋しさを追体験さえてくれるドラマなのだ。(文:前田祐介)

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