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大原めぐみ「弱い自分も認められる」 大抜てきから苦悩の10年、のび太に学んだ自分らしさ

アニメ

「自分のことが嫌いでした」のび太と共に成長した17年

 コロナ禍により、作品の公開が1年延期された。「正直びっくりしました」と大原自身も驚きを隠せなかったというが、「でも皆さんの安全を考えたら妥当な判断だと思いました。やっぱり見ていただく方の安全が1番ですから。1年空きましたが楽しみに待ってくださる人に届けられるのはうれしいです」と前向きに過ごしたという。

 本作は、1985年に公開された劇場版をリメイクした作品だ。大原は「今作では、原作にいなかったパピのお姉ちゃん、ピイナという女の子が登場します。このキャラクターが、リメイクした意味なのかなと思っています」と見解を述べ、続けて「のび太くんたちの友情がより強く描かれているので、そのあたりにも注目して見てほしいです」と見どころを語る。


 17年にわたって『ドラえもん』、そしてのび太と共に歩んできた大原。「メチャクチャ大きな出会いでした」としみじみ語ると「自分以外の人の気持ちを考えることが、この仕事では必要だと思うんです。この人はなんでこのセリフを言うのだろう…ということを明確に理解していないと、ただの言葉になってしまう。それでは誰にも伝わらないんです。だから『ドラえもん』という作品に携わらせていただいてからすごく視野が広くなったと思いますし、自分自身にもしっかり向き合うようになりました」と、日々大きな気付きがあったという。

 特にのび太というキャラクターとの出会いによって、これまで自分自身のなかで目を背けたかった部分も肯定できるようになった。

 「先ほども言いましたが、のび太くんって少しダメなところがあったりしますよね。でも一生懸命なんです。彼を演じることで、自分自身で嫌だなと思っていた部分も受け入れられるようになったんです。正直、のび太くんと出会うまでは自分のことが嫌いでした。ずっと自分を責めたり、悔やんでいたりしたのですが、のび太くんと出会ってから、そんな弱い自分も認められるようになりました」。


 大勢の人に認められなくたっていい。自分のことをしっかりと見てくれる人がいてくれたら、それだけで幸せ。そんなことをのび太から教わった。「完璧な人なんていない。ダメな部分も含めて自分らしさ。そんなことをのび太くんから学びました」。

 大原にとって、とても大きな『ドラえもん』という作品、そしてのび太との出会い。「この作品に出会えたことで、私は大きく成長することができたと思います。のび太くん大好きです。とにかくかわいい。一生懸命で不器用だけれど、応援したくなりますよね」とのび太愛を爆発させていた。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)

 『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』は全国公開中。 

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