佐々木希、「幸せの物差しはみんな違う」 シンプルに物事を考えられるようになった30代は「とても楽しい」
アラサー男女の葛藤を描く本作。2月8日の誕生日で36歳となる佐々木にとって、30代というのはどのような時期だと感じているのだろうか。すると「私が一番つらかったのは25歳くらいの時」と切り出し、「25歳のころにたくさんもがいたので、30代はシンプルに物事を考え、シンプルに生きようと思って。周りの先輩方も『30代は楽しいし、40代はもっと楽しいよ』という方ばかり。私自身も30代は、とても楽しいなと実感しています」と回答。
2006年に「第2回プリンセスPINKYオーディション」でグランプリを受賞し、17歳で芸能界入りを果たした佐々木。25歳に経験した葛藤は、「忙しくなって、自分の仕事や立ち位置をしっかりと考える時間がないまま、常に目の前に仕事が待ち構えている状況。“仕事をこなす”という感覚になってしまうのはよくないんじゃないかと悩むようになって、事務所に『一度、立ち止まる時間がほしい』とお願いしました」と、がむしゃらに突き進んできたからこそ、生まれた悩みだ。
「少し立ち止まって、自分には何が合うんだろうと考えて。そこで私は、一番苦手で、嫌いだったお芝居の道を選んだんです。お芝居についていろいろな意見をいただくこともありましたが、成長するためには、自分が一番苦手だと思うことをやった方がいいと思った」と大きな決断を振り返る。
「私はきちんと学ぶことがないまま、お芝居を始めてしまったんですね。お仕事をいただいて、『苦手だ、苦手だ』と思いながらもやらなければいけなかった。一度立ち止まった時に『ちゃんと学ぶ姿勢で臨まないと、お仕事をくれた方にも失礼じゃないか』と思って。最初からそういったことを考えないといけなかったんですけれど…」と照れ笑い。
「一から学ぶ気持ちで、頑張ろうと思いました。ボイトレに行ってみたり、台本も『これはどういう人なんだろう。どうしてこう言ったんだろう』と役に集中して、深く考えながら読むようになったり。なんでもっと早く勉強を始めなかったんだろうと後悔することもありましたが、勉強することはいろいろなことを知っていくことなので、とても楽しくて。そういった時期がありながら、今もお芝居を続けさせていただけていることがとてもうれしいです」と前のめりになって向き合うことで、苦手意識のあった芝居を楽しめるようになったと話す。