花總まり、新作舞台で“縮んでいく妻”に「今までやったことのない役柄にチャレンジしたい」
――昨年は『SUNNY』『ベートーヴェン』、さらに今年も本作と新作舞台へのご出演が続きます。
花總:単純に楽しいです。もちろん1つの作品を再演していくこともすごく楽しいのですが、やっぱり新しいことに挑戦すると新しい出会いがあって、楽しいじゃないですか! どんどん新しい作品をやりたいなと思っています。
――『エリザベート』や『マリー・アントワネット』のようなクラシカルな世界観の中の花總さんも素敵ですが、本作や『SUNNY』など現代物での等身大の花總さんもとてもチャーミングで魅力的です。
花總:現代物は難しいですね。コスチュームプレイは、やはり時代物となるとそれだけで日常絶対ありえない世界観になれますし、すごくキレイな衣裳もあったりと、それをお客様が楽しみに観に来てくださるところもあるんです。現代に近い作品になると、そうした面白味がなくなるので、より自分のお芝居で楽しんでいただかなくてはいけないので、難しさもありますし、演じがいもありますね。
――舞台出演が続きますが、オンとオフの切り替えは上手にできるタイプですか?
花總:上手にできてるかな~? オンなのかオフなのかどっちなんだろう?みたいなこのスタイルで365日を過ごしているので、上手なのか下手なのかよくわからない(笑)。
――インスタを拝見していると、旅行でリフレッシュを図られてるのかな?という印象もあります。
花總:そうですね、旅行を上手に使って気分転換していますね。でも、昨年訪れたインドもよくよく辿っていくと、どこか仕事というか、舞台を公演する自分につながっていくんですね。体が資本なので、体をきれいにしたい! 丈夫にしたい! 公演中は元気でいたい!という気持ちがまわりまわった結果、本場のアーユルヴェーダなどを体験して健康になるという目的でインド旅行になったんです。
――それでは、プライベートで今ハマっていることはありますか?
花總:体を動かすことが好きです。家でストレッチをしたり、地味に筋トレしたりすると、その時間はあまり考え事をしないんです。公演のこと、舞台のことや声のこと、歌のことなどを考えていない自分がいるので、頭の中がある意味休んでいるような感じになるんですよね。
――これまでさまざまな作品にご出演されてきた花總さんですが、今後挑戦してみたい作品や役どころはありますか?
花總:漠然とですけど、今までにやったことのない役柄というのはやってみたいかなと思います。40代と50代で役柄的にも変わってくると思うので、今からチャレンジできる役というのはいったいどんな役が来るのかな?と楽しみだったりします。今回の作品でも、また新しい私をお見せできると思うので、ぜひご期待ください。
(取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美)
舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』は、4月1日~14日に東京・日本青年館ホール、4月20日~21日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、4月26日~28日に愛知・御園座にて上演。