中沢元紀&小林虎之介、『下剋上球児』バッテリーお互いの第一印象はまったく同じ 今も続く仲間との絆
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ドラマ『下剋上球児』で、投手・犬塚翔、捕手・日沖壮磨としてバッテリーを組んだ俳優の中沢元紀と小林虎之介。甲子園を目指す熱くひたむきな姿が反響を集めた彼らが、7月3日スタートのドラマ『ひだまりが聴こえる』(テレ東系/毎週水曜24時30分)で再会を果たす。ノートテイクを介して繋がる大学生の心のゆらめきを繊細に描いた人気コミックを実写化する本作でW主演を務める2人に、作品に込める思いを聞いた。
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◆早くも訪れたドラマ初主演のチャンスに驚き
難聴によっていつしか人と距離を置くことが当たり前になってしまった大学生の航平(中沢)と、明るくまっすぐな性格の同級生・太一(小林)。正反対な性格の2人を、聴覚に障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”が結びつける。シリーズ累計210万部を誇り、オリジナルBLアンソロジー「Canna」で連載中の文乃ゆきによる同名作を原作に、不器用な2人の繊細な心情を切なくも儚く描いていくヒューマンラブストーリーだ。
――はじめに中沢さんと小林さんのお2人の主演で、と今回のオファーを聞かれた時はどのようなお気持ちでしたか?
中沢:うれしいのもありましたし、虎と一緒というのもびっくりしましたし、主演ということにも不安がありましたし、本当にいろんな感情がありました。
小林:『下剋上球児』から半年くらいしか空いていませんし、もう共演か!早っ!と思いました(笑)。
――(笑)。本作は大人気コミックの実写化となります。本作の内容をお聞きになっての印象はいかがでしたか?
中沢:原作があるということでビジュアルも大事になってくると思いますし、原作ファンの方もいらっしゃるので、ドラマが受け入れられるかどうかというところに不安がありました。
ドラマ『ひだまりが聴こえる』場面写真 (C)「ひだまりが聴こえる」製作委員会
――ノートテイクを介してつながっていく航平と太一ですが、2人の関係はどのように感じられましたか?
中沢:今回原作を読んで初めてノートテイクについて知りました。耳が不自由な方のために手伝って、要点をまとめて、一緒に授業を受けるというのがすごくステキなことだと思うので、これをきっかけにノートテイクが広まっていけばうれしいなと思います。
小林:映画『コーダ あいのうた』から、難聴をテーマにした作品が増えてきたなと感じていたのですが、ノートテイクに焦点を当てた作品はあまり見ていなかったので、面白いなと思いました。
ドラマ『ひだまりが聴こえる』杉原航平(中沢元紀) (C)「ひだまりが聴こえる」製作委員会
――中沢さんが演じられる航平は、生まれつきではなく、高校に入るタイミングで難聴となりました。演じるうえで大切にしていることはありますか?
中沢:難しいですし、演じるにあたり責任も覚悟も必要だなと感じました。すごく多感な思春期に、今まで普通に聞こえていたのが聞こえづらくなるというのは考えただけでもしんどくてつらいこと。もちろん生まれつき耳が聞こえない方もいろいろな思いはあると思いますが、途中からのつらさというのも絶対あると思うので、そういった気持ちを大事にして演じていかないといけないと思いました。
今回たくさんの方にお話を聞く機会をいただいて、質問しづらいこともいくつかあったんですけど、航平という役を演じるには必要だと思ったので無理ない範囲でたくさんお話を聞かせていただきました。その時に教えていただいたことが役に立っているので、いろんな方の思いを乗せて演じることができたらうれしいです。
ドラマ『ひだまりが聴こえる』佐川太一(小林虎之介) (C)「ひだまりが聴こえる」製作委員会
――そんな航平と向き合う太一はどんな人物ですか?
小林:明るくまっすぐで子どもみたいな大学生という感じです。いつもおなかをすかせていて、でも思いやりもあるキャラクターですね。
――『下剋上球児』では大勢と一緒に作品を作り上げるという感じでしたが、『ひだまりが聴こえる』では航平と太一の2人のやりとりが軸となりストーリーが進みます。中沢さんと小林さんそれぞれ今回初めて知った一面というのはありますか?
中沢:どうだろう…? 演技のやり方とか変えてますか?
小林:『下剋上~』とはさすがに変わった。いろんな方法を聞いて試して、この形が一番しっくりくるかなという感じでやっているけど、それもまた現場で変え始めたり。
中沢:いい意味であまりがっちり作り込んでくる感じはないですね、今回は。
小林:(中沢は)『下剋上~』の時は、わりと一緒にやっていて強い役の感じがしたんですよ。(演じていた犬塚翔は)いろいろあったけど、トータル的には強い立場の人間だったから、強い雰囲気があったんです。でも航平は難聴になった後から、周りとの差に引け目を感じているんだと思いますが、繊細で弱くなっているので、「元紀、こういう空気を出してくるんだ」と新鮮に感じるところがあります。