『君は冥土様。』上田麗奈が感じた“家族と居場所”がもたらす温かい絆
――本作のテーマにちなんで、“家族”とのほっこりエピソードを伺いたいのですが、愛猫のこたろうくん&しいなちゃんとの生活は最近いかがですか?
上田:こたろうはますます甘えん坊になってきました。昔から膝に乗る子だったんですが、最近では私がソファーのような少し高い場所に座っていても、わざわざ登って膝に乗ってくるようになったり、数時間一緒に腕枕でお昼寝をすることもあったり。以前よりも甘えたい気持ちが増してきたみたいで、リラックスしているんだなと感じられて、すごく嬉しいです。
しいなは前よりも食欲が増してきました。好きなごはんが少ない子なんですけど、最近お気に入りを見つけたみたいで、夜になると決まった時間に「ごはんくれー!」って鳴くんです。逆にこたろうは早朝5時ごろに「ごはんくれー!」って暴れるので、朝も夜もお互い大騒ぎしていて、毎日がにぎやかですね(笑)。
――可愛い……(笑)。猫ちゃんが生活の中心になっているのですね。
上田:そうなんです。朝は起こされてごはんをあげてから二度寝することもあれば、夜も定期的にごはんをあげに立たされることがあって、本当に生活の中心になっているなって感じます。
彼らがいるおかげで、「早く帰ろう」とか「朝ごはんをあげるためにちゃんと起きよう」といったように生活リズムも以前より整ったと思いますし、共存する大変さもありますが、だからこそ「大事にしよう」という気持ちが芽生え、自分の人生にとってプラスに働いているんだなと思いますね。
上田麗奈
――上田さんの人生を豊かにしてくれた存在なんですね。
上田:本当に。彼らと離れているとき、外で自分へのご褒美に甘いものを食べたりしていると「なんだか人間らしい生活ができているな」と、ふと感じることがあって。そんな些細な瞬間も含めて、こたろうとしいなが私の人生を豊かにしてくれているんだなと実感しています。
――そうした“家族”の温かさや尊さは本作でも描かれていて。
上田:そうですね。「ここに居場所がある、家族がいる」という“安心感”は、この物語のキーワードになるのではないかなと思いますし、安心を得ることで、相手に感謝の気持ちが芽生え、もっと寄り添いたいという気持ちが自然と生まれる。そんな優しさや思いやりが、この作品にはあふれています。視聴者のみなさんにもぜひ、その優しい気持ちを感じていただけたら嬉しいです。
上田麗奈
(取材・文・写真:吉野庫之介)
テレビアニメ『君は冥土様。』は、10月5日よりテレビ朝日系全国24局ネット「NUMAnimation」枠にて毎週土曜25時30分放送。