長尾謙杜&當真あみが語る“母の味” それぞれの思い出に残る一品とは?

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森沢明夫による小説『おいしくて泣くとき』が映画化。本作の主人公・心也役をなにわ男子の長尾謙杜が務め、ヒロイン・夕花を當真あみが演じる。撮影時の思い出について聞かれた2人は“四つ葉のクローバー”を集めたことを振り返る。微笑ましいエピソードのはずが、長尾はなぜか「マネージャーに腹が立った(笑)!」ようで…?
【写真】優しい笑顔が素敵! 長尾謙杜&當真あみの撮り下ろしカット(全8枚)
■減量して高校生らしい体型に
本作は、人を純粋に思う優しさをまっすぐに描いた、切ないラブストーリー。幼い頃に母親を亡くした心也と家に居場所がない夕花。孤独だった2人は、ひょんなことから「ひま部」を結成し、距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。突然の別れから30年、行き場のない思いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也に明かされる彼女の秘密とは。
――最初に原作・台本を読んだときの感想を教えてください。
當真:私が演じる夕花は辛いことをたくさん抱えている子なのですが、それを包み込んでくれるような優しい物語だと感じました。誰かを思いやる気持ちが優しく描かれている温かい作品です。台本を読んでいるとき、出演者として参加できることがうれしくなりました。
長尾:切なくも温かい作品だと思いました。原作を読んでいるとき、僕が演じる心也は、芯がしっかりしていながらも、いい意味で特別な色があまり付いていない人物だと感じたんです。なので、“どこかにいるんじゃないか”というリアルさを大切にしながら演じようと思いました。
映画『おいしくて泣くとき』場面写真 (C)2025 映画「おいしくて泣くとき」製作委員会
――心也と夕花は高校生ですが、年齢感を表現するために意識したことはありましたか?
長尾:22歳で学生役をやるのは、すごく珍しいことではないのかなと思うんです。でも、実際に演じるとなったとき「大丈夫かな」という不安な気持ちはありました。今回は(撮影時は)現役高校生の當真さんと共演だったので、並んだときに違和感をなくしたいという思いもありましたね。あとは、本作の前に出演していた作品で少し体重を増やしていたので、できるだけ体重を落としつつ肩幅を狭くして、年相応の体型に見えるよう意識しました。
當真:長尾さんは現場で同じ目線に立ってお芝居をしたりお話してくださったりしたので、本番でも役のまま、同級生という雰囲気で演じることができました。
――長尾さんは現場の雰囲気作りも意識していた?
長尾:雰囲気作りを意識していたというよりも、単純に喋らないで気まずい空間でずっと過ごすより、話をして仲良くなった方がいいじゃないですか。どんどん距離が縮まっていく役柄でもあったので、たわいのない会話をしていたのが、結果的に役とリンクする部分があったのかもしれません。
映画『おいしくて泣くとき』場面写真 (C)2025 映画「おいしくて泣くとき」製作委員会
――當真さんは実際の年齢と近い夕花を演じるにあたって、意識した点はありますか?
當真:彼女は境遇もあって少し大人びている部分があるんです。それでも年相応の幼さはあると思ったので、その部分は意識しながら演じていました。