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『ロックは淑女の嗜みでして』関根明良&島袋美由利、全力すぎる熱演の果てに生まれた最高の瞬間

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テレビアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』インタビューより(左から)島袋美由利、関根明良
テレビアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』インタビューより(左から)島袋美由利、関根明良 クランクイン! 写真:吉野庫之介

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 4月3日23時56分からTBS系28局にて全国同時放送開始となるテレビアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』。本作は、“元・庶民”かつ“元・ロック少女”の鈴ノ宮りりさが、同じ学校に通う超絶技巧のお嬢様ドラマー・黒鉄音羽と出会い、再びロックへの想いを燃やしバンド活動に興じる青春ロックストーリー。クランクイン!では、本作の放送開始を記念し、鈴ノ宮りりさ役の関根明良と、黒鉄音羽役の島袋美由利による対談インタビューを実施。原作の印象やキャラクターへのアプローチ、収録現場での熱い掛け合いについて語ってもらった。

【写真】関根明良&島袋美由利のインタビュー撮りおろしが満載!

■キャラの信念と音楽の熱量に、声優陣も全力で応戦

――原作を読まれた際の感想を教えてください。

関根:オーディションの際に初めて原作を読ませていただいたのですが、「なんて面白いんだ!」というのが第一印象でした。続きが気になりすぎて、気づいたら当時出ていた全巻を購入していて(笑)。「この続きが早く読みたい!」とワクワクしながら、夢中で読んでいました。

作品全体にものすごい熱量があって、キャラクターたちの信念や音楽への想いがひしひしと伝わってきて。その熱に圧倒され、この作品に関わりたいと思いました。テープオーディションでは、全力で叫びすぎて喉がヒリヒリしたことを覚えています。それほどに彼女たちの熱が伝播し、惹き込まれる作品だなと感じています。

島袋:最初に読んだとき、「血湧き肉躍るとはまさにこのことだ!」と思いました。演奏シーンがとにかく熱くて、単なるテクニックのぶつかり合いではなく、心と心のぶつかり合いでもある。その激しさと熱量に圧倒されて、自然と作品に惹き込まれていきました。「この作品を演じられたら、きっとめちゃくちゃ気持ちいいんだろうな」と思いながら、どんどんページをめくっていました。

オーディションでも、普段は練習しすぎて声を枯らすことなんてないのですが、この作品の熱さに引っ張られて、つい全開でやりすぎちゃって……テープオーディションの時点で声が枯れちゃいました(笑)。でも、それくらい全力でぶつからないと、この作品の持つ熱さには到底かなわないなって。むしろ「抑えて演じるほうが違うな」と思うくらい、演じる側の限界をぶち破らせてくれるような、圧倒的なエネルギーを持つ作品だと思います。

テレビアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』キービジュアル(C)福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会
――本作の魅力の一つである「ロック」と「淑女」のギャップについて、関根さんはりりさを演じる際にどのようにバランスを取ることを意識しましたか?

関根:りりさはもともと高貴な生まれではなく庶民出身ですが、それでも周囲の学友たちに憧れられるほど、完璧な淑女になろうと努力している子です。そのため、ロックな一面と淑女としての振る舞いを単純に対比させるのではなく、どちらも彼女の信念として一つの軸の上に共存していることを意識することを心がけていました。

島袋:何一つ中途半端にせず、信念を貫く姿勢が本当にかっこいいですよね。母親のために完璧な淑女であろうとしながらも、自分のためにロックを続けようとする。彼女にとって、一度ロックを捨てることは決して簡単な選択ではなかったと思うんです。だからこそ、「もう一度ロックと出会えてよかったね」と、つい親のような気持ちで見守ってしまいました。

――そうした背景も含めて魅力的な主人公ですよね。演奏シーンでは音羽に煽られて「叫ぶ」シーンも多いですが、感情を乗せる上で大切にしていることはありますか?

関根:彼女はとてもエネルギッシュで、感情が高ぶるシーンも多いキャラクターなのですが、ただ勢い任せに叫ぶのではなく、その奥にある信念や内に秘めた想いが伝わるよう気をつけています。とくに怒りのシーンでは、単に感情を爆発させるのではなく、彼女の真っ直ぐな気持ちや葛藤を表現できるよう、何度も挑戦させていただきました。

島袋:りりさが葛藤するシーンの演技を聞いていると、本当に「ロックが好きだからこそ、音羽の煽りに心底ムカついてるんだな」って伝わってくるんです。ただ単に煽られているのがムカつくというより、彼女のロックに対する想いがそこに乗っているからこそ、余計に感情が揺さぶられる。

それに、葛藤以外のシーンでも「この表現は何だ!?」と思わされる瞬間が何度もあって。たとえば「眠みぃ」とか、何気ないセリフでも毎回ニュアンスが絶妙に変わるんですよ。それが、今まで聞いたことのない音というか……。しかも、それを驚くほどのスピード感で次々と繰り出していく関根さんの演技に、ただただ圧倒されました。

関根:嬉しいです! 島袋さんは収録中もこうやってめちゃくちゃ褒めてくれるんですよ(笑)。

テレビアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』場面カット(C)福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会

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■淑女の品格とロックの衝動

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