シソンヌじろうに大人計画ベテラン・池津祥子&伊勢志摩メロメロ「かっこいい~」 コントと芝居の“境界線”とは

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宮藤官九郎が脚本、木野花が演出を手がける舞台、平凡パンチライン『Wife is miracle~世界で一番アツい嫁~』。大人計画の女優陣5名と、同劇団初参戦となるシソンヌ・じろうが共演するとあり、発表されるや否や大きな話題になっている。今回は、劇場で長年笑いを生み出し続けてきた池津祥子と伊勢志摩、そして『キングオブコント』王者であり現在は審査員も務めるコントの雄・じろうの3人にインタビュー。コントとコメディに感じる違いから、演劇人と芸人それぞれの笑いに対する思いまで聞いた。
【写真】“嫁感”たっぷりな池津祥子&伊勢志摩、じろうとラブラブショット
■シソンヌ・じろう、“大人計画との親和性”はいかに?
――じろうさん、大人計画には今回初参戦となります。稽古スタートが迫る今、どのような心境でしょうか?
じろう:楽しみが一番大きいです。子どものころからおばさまに囲まれていたので。いつもは(相方の)長谷川(忍)さんと2人でやっているので、あまり慣れていない環境で緊張はすると思うんですが。
シソンヌ・じろう
――伊勢さん、じろうさんとは『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』(TBS系)で共演経験がありますが、どんな印象でしょうか。
伊勢:現場で一緒だったんですが、あいさつしたくらいで。その後舞台で共演することがあるなんて当時は思ってないので、「お、芝居うまいなぁ~」とか思って見てただけ。この度じろうさんにオファーさせていただいて、「ドラマの時にもうちょっと仲良くしとけばよかった……」って思ったんですけど、でも穏やかな方なので、全然心配はしてないです。
――池津さんはじろうさんとは初共演になります。
池津:私は下北沢の飲み屋で1度お会いしたんです。荒川(良々)くんと一緒にいらっしゃって、ごあいさつして。それ以来です。
――大人計画の男性陣とじろうさんを比較するとどうでしょう。
池津:もうね……全然違います(笑)。
伊勢:じろうさんが上品すぎて! うちの人間も下品なわけではないんですが、競馬新聞を足組んで読んだりとか、そういう感じの人もいるし……(じろうさんは)稽古場で競馬新聞は読まないでしょうね。分かんないけど! 共演した時にも思ったんですが、とても観察力がある。繊細な人なんだろうなって思ってます。大人計画の人間も繊細な男たちばかりですが、その繊細の出方が全然違うなと思って楽しみ。“おばさま寄り”の方だろうな。
池津:(じろうさんは)話しかけやすそうな空気を出してくださってますね。うちの人たちだと、「うるせえ、話しかけんな」みたいな雰囲気を私が勝手に感じるときがあるけど(笑)、そんな感じじゃなさそうな気はしてます。でも、うるさかったら本当に言ってください。
じろう:(笑)
(左から)池津祥子、シソンヌ・じろう、伊勢志摩
――ほかの出演者の方々も含めて、この人のこの役が面白そう! というものは?
伊勢:宍戸美和公さんが、企画会議の時から面白いことを言いっぱなしなの。口数がとても少ないのに、言うことが「ちょっともう何言ってんの?(笑)」みたいなことが多くて。ものすごく面白いので、宍戸さんを見てほしいというか、私も見たいっていうか。
池津:台本がこれからなので……全員面白くなることを目指したいです。そう言えば……ずっと黙ってた宍戸さんが会議で喋り出した時に、すっごい声に痰が絡んで「ガラガラ……」ってなったりしてる。あれ面白いよね、芝居中にもたまにある(笑)。
伊勢:あ、なってるね(笑)。
じろう:僕はもう全ての方との絡みが楽しみですね。皆さんの新しい引き出しを開けてあげて、「私こんなことしたらウケるんだ」という新しい発見のお手伝いができればと。
伊勢・池津:素敵~。