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18歳になった城桧吏、『万引き家族』是枝監督と今も交流 「いい意味で」引きずるリリー・フランキーの影響とは

映画

■「好きだから、頑張れます」 俳優業の転機となった『万引き家族』是枝監督と今も交流

 ハッとさせられるようなセリフも満載の本シリーズ。城は「“好き”だけではやっていけない」というセリフが胸に刺さっているという。「本当にその通りだなと思うんです。成長するためには、嫌なこと、苦手なことにも向き合っていかなければいけないんだと思えたセリフです。僕自身、お芝居は好きだけれど、難しいなと思うこともたくさんあります。お芝居には正解がないので、考えれば考えるほど幅が広がっていくものだと思っています」と悩みながら俳優業に向き合い、「好きだからこそ投げ出したくなることはありません。好きだから、頑張れます」と力を込める。


 心に誠実に向き合った結果、翔はメイクで人を幸せにしたいという夢を抱き、邁進していく。城が俳優の道に進みたいと思ったきっかけをくれたのは、11歳で出演した第71回カンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作『万引き家族』。「是枝(裕和)監督の『万引き家族』に出演させていただいたことは、僕にとってとても大きなことでした。そこからお芝居はすごく楽しいものだなと感じ、たくさんのお仕事をさせていただく機会も増えました」としみじみ。「みんなで一緒になって、同じものを作り上げていくことが楽しい」という俳優業の醍醐味を味わったと振り返る。『万引き家族』では台本を渡されず、芝居に挑んだ。「今となってみると、ものすごく新鮮なことでなかなかない経験をさせてもらったんだなと実感しています」。

 『万引き家族』で父親役を演じたリリー・フランキーは、「今でも憧れの俳優さんの一人」だという。「リリーさんには、リリーさんだからこそというお芝居があるので、とても惹きつけられます。今でもたまに『万引き家族』のグループで連絡を取ることもあって。この間は、是枝監督と他愛もないメッセージのやり取りをしていました」と明かす。


 同作の大ヒット御礼舞台挨拶では、リリーから「このように話して」とばかりに耳打ちをされた城が、「宴もたけなわプリンスホテルでございますが……」と挨拶をして会場の爆笑をさらう場面があった。城は「あの出来事は、今でもいい意味で引きずっていて! 友だちと遊びに行って、そろそろ帰る時間かなとなった時に『宴もたけなわですが』と言っていたら、友だちから『何、それ?』と言われて。みんなは知らないんだ!と驚いたんです。でも面白くて、今でも結構『そろそろ宴もたけなわだね』とか言っちゃいます」と“父”からの影響を口にしながら、大きな笑顔。すばらしい出会いを重ねながら18歳となった城は、「いろいろな人に感動や共感、生きる力を届けられる俳優になりたいです」と未来を見つめていた。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

 『映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』は、7月4日より全国公開。スペシャルドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!SP』は、東海テレビ・フジテレビ系にて今夜6月28日23時40分放送。

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