立花日菜&大西沙織が『器用貧乏』に重ねたリアル――評価されない苦しさ、その先で掴んだもの
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――若手実力派キャストが揃う本作ですが、特にお芝居が印象的だったキャラクターは?
大西:石見舞菜香さんが演じるキャロラインは、個人的に一番“意外性”を感じたキャスティングでした。石見さんは繊細なお芝居の印象が強かったので、破天荒で猪突猛進なキャロラインを、どう表現されるんだろうと気になっていたんです。
でも、いざアフレコが始まると、最初からもう“バチッと”キャロラインにハマっていて。「これは制作陣のキャスティングの慧眼だな」と感じました。
立花:実は私、テープオーディションでキャロライン役も受けていたんです。だからこそ、「ああ、こうなるんだ……!」という“正解”を、目の前で見せてもらっているような感覚がありました。
キャロラインは、元気で破天荒で、ちょっとネジが飛んでいるような女の子ですが、実はとても重たいものを抱えた、繊細な一面もあるキャラクターで。その二面性が、石見さんの持つ表現の幅とすごく噛み合っていて、キャロラインの魅力がさらに引き出されていると感じました。
危なっかしさと無邪気さ、そして「守ってあげたくなる」可愛らしさが同時に存在していて、本当に素敵なキャラクターになっていると思います。
テレビアニメ『勇者パーティを追い出された器用貧乏』場面カット(C)都神樹・講談社/勇者パーティを追い出された製作委員会
――本編での登場が楽しみです。また、本作のオープニングテーマ「シルベ」をホロライブ所属のVTuber・常闇トワさんが担当されていますが、楽曲を聴いた感想は?
立花:もう、本当にめちゃくちゃかっこいいです。まさに「これぞオープニング!」という一曲で、戦いのシーンにもすごく映えますし、何より疾走感が気持ちよくて、思わず口ずさみたくなる楽曲だなと思いました。自然とみんなで歌いたくなるような勢いと熱があって、作品の世界観にもぴったりだと感じています。
大西:実は常闇トワさんの歌声をフルでしっかりと聴いたのは、この作品が初めてで。第一印象は「とても芯のある、落ち着いた声だな」と感じました。その落ち着いた強さが、オルンのキャラクター性ともどこか重なるように思えて。
作品の空気にすっと溶け込みながら、物語の指針として背中を押してくれる。まさにタイトル通りの「シルベ」になっている、とても印象的なロックチューンだと思います。
テレビアニメ『勇者パーティを追い出された器用貧乏』場面カット(C)都神樹・講談社/勇者パーティを追い出された製作委員会

