伊野尾慧、35歳で“まさかの”大学生役「見た目はどうにかなっても中身がついてこない可能性が(笑)」
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舞台『四畳半神話大系』メインビジュアル
――演じられる「私」はどんなキャラクターだと捉えられていますか?
伊野尾:ひとり喋りというか、独りよがりというか、自分の中に秘めている内々の言葉や悶々とした感情が、このキャラクターの面白さだと感じました。それをどう表現するかというのがこの役を演じる面白さなのかなって思います。
台本を読んでいるとツッコミ側に回っているところもあったりするので、そのテンポ感や空気感、ちゃんと笑いにするツッコミの仕方が難しそうだなと思いました。そこはいろいろ考えて工夫しながら頑張らなきゃいけないですね。言葉のリズム感やテンポ感、耳なじみのよさというのを意識してやれたらいいなと思っています。
――鬱屈としたものを抱える人物ですが、ご自身の大学時代と比べると?
伊野尾:もうだいぶ年を取ったので、大学生活のことをあまり思い出せなくなってきちゃって(笑)。でも、どちらかというとバラ色のキャンパスライフ!みたいな感じではなかったような気がします。理系でしたし、提出物や徹夜、終わらない課題が多くて。男子で集まって庭でお弁当を食べたりと、あまり男女の交流はなかった学生生活でした。
――主人公はバラ色の大学生活を夢見て、いろいろなサークルに入ったりしますが…。
伊野尾:確かに僕も大学に入る前はキャンパスライフ=サークルみたいなイメージがあって、ちょっとドキドキワクワクしていました。僕の通っていた大学では、1年生が通っていくキャンパスの坂にサークルの勧誘がいっぱいいて。僕、怖くてその坂を通るのをやめちゃったんですよ(笑)。もしもその坂を通って何かのサークルに入っていたら、もうちょっと違った未来があったかもしれないですね。今思い返すと、何か入ればよかったな。建築サークルみたいなのもあったし、テニスサークルとか全然違うサークルに入ってもよかったですよね。
ただ、いかんせん時間がなかったんです、本当に忙しくて。学業も提出物がすごく多くて、それが結構大変だった印象があります。
――主人公の「私」は「腐れ大学生」と表現されていますが…。
伊野尾:僕も腐れ大学生だったと思いますよ。でも演じる上で、腐れ大学生を演じようっていう気持ちはそんなにないかもしれないです。台本を読んでいると、1人で悶々としている時間よりも、いろんな人と会話したり、会話の中にいたりというところがあるから、そんなに腐れ大学生感は意識していないです。小津さんとの関係性がアニメよりもしっかり描かれている印象があったので、そう感じたのかもしれませんね。

――出演が解禁された時に「35歳、大学生役、頑張ります!」とのコメントがありました。
伊野尾:まさか35歳で大学生やるとは思いませんでした(笑)。
――全然違和感ないです。
伊野尾:でも見た目がイケてたとしても、やっぱり中身がついていかない可能性が結構あるなと。昔は35歳でこの見た目で大学生は…という気持ちの方が強かったですけど、見た目は意外とどうにかなるなと(笑)。いかんせん中身の方がどんどん年を取ってしまって、気持ちを大学生にグッと引っ張ってこれるかっていう不安の方が大きいです。

