WEST.小瀧望、“我慢”の時期を経てまもなく迎える30代は「肩を振り回して実りのある時間に」
PARCO PRODUCE 2026『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』メインビジュアル
――解禁されたビジュアルもこれまで見たことのない悪い表情の小瀧さんで大反響でした。
小瀧:この撮影の時は、嘘みたいないい人の“まー先生”をやっていた時だったので、僕的には刺激的で楽しかったです。
藤田さんがまずご自身でテストしてくださったんですけど、それが公開してほしいくらい素晴らしくて!(笑) 参考にしながらやらせていただきました。その時にものすごい知識量と熱意でブワーッと本作への思いをたくさんお話してくださったのですが、とても優しくて博識な方なので、真摯に作品に向き合いディスカッションを重ねながら作り上げていくことが楽しみです。
――藤田さんとのタッグを熱望されていたとか。
小瀧:俳優の東啓介くんと友達なのですが、とんちゃん(東)も藤田さんのことが大好きで信頼がありますし、『DEATH TAKES A HOLIDAY』というミュージカルをやった時に一瞬お会いできたんですよね。あと読売演劇大賞を受賞した時に同じテーブルだったんです。ほとんど知り合いがいなくて温かいお茶を飲んでるしかなかった僕に、藤田さんがすごく話しかけてくれたのはめっちゃ覚えています。その時からご縁が始まっていたのかなと思うと、すごく感慨深いです。
――そんなお二人で太郎という役を作り上げていくわけですが、太郎というキャラクターはどんな人物だと捉えられていますか?
小瀧:清々しかったです。ここまでいったらもうカッコいいなと思っちゃいました。もしかしたら不快に思う方もいるかもしれないですし、本当にいたら嫌なやつですけど、むしろここまで突き抜けていたら、なんか気持ちいいなって。最後のセリフも太郎を全うしているというか、めちゃくちゃ太郎っぽい終わり方で。僕はこういう生き方をできないので憧れます。
ただの悪人じゃないんですよね。悪を悪と思っていない、だって生きるためにはこうするしかない、みたいなものがあって。あまり平面的に見ないようにしないといけないなと思っています。
――小瀧さんご自身の中に、太郎に共感する部分はありますか?
小瀧:えー! …ある気がする。なんか遠そうで結構近いような…。難しいな。自分の人生にややコンプレックスを抱く部分があるところは太郎に共感できる部分ですかね。
自分もこうなりたかったなという憧れが大きいです。今更なれないじゃないですか。こういうご時世でこんな生き方していたら大バッシングですもんね(笑)。でも、こんな生き方をしてみたかったなって思う部分はあるので、それを舞台で思いっきり、激しく心臓を鳴らしながら全力で生きたいと思いますね。
台本を読んだ時に今まで読んだ台本で一番生気を感じられたんですよ。体温がすごく台本に残っているというか、それぐらい躍動感があって。これぐらい破天荒な激しい人生もいいよな、最後の最後まで徹底的に人を騙していく姿っていうのはかっこいいなと思っちゃいましたね。
生命力にあふれていて、しかもちゃんと女好きなところもいいですよね。全部乗せみたいな。欲張り、強欲、薄情、最高!みたいな(笑)。すごく楽しみでワクワクしています。
――周囲の皆さんの反応はいかがでしたか?
小瀧:メンバーでは濱田(崇裕)が僕の舞台を皆勤賞で観に来てくれているので、今回も観に来てくれたらうれしいです。あと、母が「嘘つき太郎ちゃん、嘘つき太郎ちゃん」ってすごく楽しみにしているんですよね(笑)。

