WEST.小瀧望、“我慢”の時期を経てまもなく迎える30代は「肩を振り回して実りのある時間に」

――井上ひさしさんの戯曲にはどんな印象を持たれましたか?
小瀧:言葉が本当に美しいなって思いました。言葉の魔術師と呼ばれるのがよく分かります。
ただ、セリフ量がすごいので、覚えられるかな?という不安もありますね。
――いつもどこでセリフを覚えるんですか?
小瀧:家の中をウロウロしながらとか、行き帰りの車でも予習復習しています。メンバーのいる楽屋はうるさいんで覚えられないです。濱田とかずっと中身のないことを喋ってるんで気が散るんですよ。
――(笑)。悪事に手を染める点は置いといて、太郎は、口八丁手八丁で男性も女性も虜にしていく魅力あふれる人物です。WEST.のメンバーの中で、この人の言ってることについつい惹き込まれてしまうなという方はどなたでしょう?
小瀧:……桐山(照史)じゃないですか? 商売人なんでね、魂が。照史がオススメするご飯屋さんとか絶対行っちゃいますね。それで間違いなく美味いんですよ。濱田に美味しいお店とか聞いたことないです。
あとは、藤井(流星)にプレゼンされたものは、逆に信用がない(笑)。オススメの面白いアニメとかも、これこれこんなんで面白いって言われても「へえ~」って言って観ず、たまたま別の機会に観て「めっちゃ面白かったよ」って言ったりとか。なんかいろんなタイプがいるんですよね、僕たち(笑)。
――先ほどもお話がありましたが、東京公演が終わり大阪公演までの間の7月30日に30歳のお誕生日を迎えられます。振り返ると20代はどんな時代でしたか?
小瀧:20代は……我慢。我慢ですかね。特に20代前半は伸び悩んだなっていう、それがコンプレックスでもあります。20代後半から「これだ!」っていう自分の好きなことを見つけて、年1本作品をやらせてもらって、そのほかにドラマも出させていただいてすごくありがたかったですけど、もうちょっと行きたかったなっていうのが20代の思いです。
――30代はどんな小瀧さんを見せていきたいですか?
小瀧:太郎ってカッコいいな、生きたいように思いっきり生きて素敵だなと思うので、太郎からいい影響を受けて、個人としてもグループとしても、もうツーステップ、スリーステップ、成長できたらなって思います。
僕、今すごく肩がこんな(振り回す)になってるんですよ。「よっしゃ!やるぞ!」みたいな。人生の先輩とご飯を食べた時に「あんまり頑張りすぎない方がいいんじゃない?」って言われたので、まあまあ楽な気持ちで真摯に向き合い続けようと思うんですけど、それでもこう(肩を振り回す)なっていくと思うので実りのある時間にしたいですね。
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)
PARCO PRODUCE 2026『うま-馬に乗ってこの世の外へ-』は、東京・PARCO劇場にて7月8日~28日、大阪・SkyシアターMBSにて8月6日~12日上演。
※濱田崇裕の「濱」は旧字体が正式表記

