高橋李依×古川慎×白石晴香、互いに認め合う“役者魂”「表現に命を懸けている」
関連 :
――カロリーナとフローラのやり取りには、長年積み重なってきた感情がにじんでいるように感じました。お二人は姉妹の掛け合いを演じる上で、どのようなことを意識されていましたか?
高橋:フローラとのシーンで意識していたことを挙げるなら、受け方だったと思います。ひどいことを言われてびくっとする、という反応ももちろんあるのですが、それがその場で初めて起きたことではなく、半永久的に続いてきたものだと感じてもらえる空気になればいいなと思っていました。
日頃からそういう関係性があって、一言目を発する時点、あるいは自分の意見が頭によぎらないほど、最初の一歩目からすでにフローラとの関係性がにじんでいる。そういう佇まいの中に、カロリーナとフローラの“エピソードゼロ”のようなものも表現できるのではないかなと思ったので、フローラの言葉をどう受けるかは、すごく意識して演じていました。
テレビアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』場面カット(C)あーもんど/アース・スター エンターテイメント/ 無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す製作委員会
白石:フローラ側としては、たぶんカロリーナが何を言っても腹が立ってしまうんです。だから、カロリーナが何を言っても自分の気持ちは変わらない、という思いで、常に食ってかかるような気持ちで演じていました。
改めて2人の掛け合いを見ると、姉妹同士でありながら、そこには常に憎しみのような感情があるんですよね。「あなたがいなければよかったのに」という思いを、移動中のような何気ない場面でも口にしてしまうほど、彼女の中にはずっとその感情がある。高橋さんがおっしゃった通り、それはここで急に生まれた感情ではないんです。
もし、これまで2人きりにされてしまうような環境ではなかったら、フローラはカロリーナと2人で話すこともなかったと思いますし、聞きたいこともなければ、存在自体が消えてほしいとすら思っている。普段の自分では抱くことのないような強い感情を、常に心の中に置きながら演じていました。
テレビアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』場面カット(C)あーもんど/アース・スター エンターテイメント/ 無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す製作委員会
――エドワードは、カロリーナにとって初めて自分をまっすぐに見つめてくれる存在でもあります。古川さんは、2人の関係性の変化をどのように作っていきましたか?
古川:エドワードは、言ってしまえばかなり奥手な人なんですよね。自分から積極的に踏み込めるタイプではないけれど、カロリーナに対して好意はちゃんとあるし、伝えたい気持ちもある。でも、どうしていいかわからない。その不器用さや初々しさは、演じていてすごく共感できる部分でした。
カロリーナと出会って、彼はしっかり惹かれていくんです。そこから「この子のために自分ができることは何だろう」と一生懸命考える。その結果として、少しぎこちなかったり、空回りしてしまったりする行動につながっていくのですが、その“わかるけれど、うまくできない”感じは大事にしていました。
一方で、戦闘や自分がこれまでやってきたことに対しては、エドワードは自信を持って動ける人です。だからこそ、カロリーナを守る場面では頼もしく見える。でも恋愛になると急に不器用になる。そのギャップを意識しながら演じていました。
あとは、高橋さんが本当に受け上手だったので、すごく助けられました。こちらの芝居をきれいに受け取って、次につなげてくださるので、エドワードとしても自然に前に進ませてもらえた感覚があります。カロリーナとの距離が少しずつ近づいていく過程は、その掛け合いの中で作っていけたと思います。
テレビアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』場面カット(C)あーもんど/アース・スター エンターテイメント/ 無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す製作委員会
