クランクイン!

高橋李依×古川慎×白石晴香、互いに認め合う“役者魂”「表現に命を懸けている」

アニメ

関連 :

高橋李依

古川慎

白石晴香

■“無自覚だけどすごい”3人の役者魂

――本作のタイトルにちなみ、皆さんが感じるお互いの“無自覚だけどすごいところ”を教えてください。

高橋:私から見た古川さんは、アフレコスタジオでは職人で、表に立つ時はエンターテイナーなんです。その両方を持っているところが、本当にすごいなと思います。職人気質であることは、作品のクオリティを上げていく上でとても大切なことだと思うんです。でも、その職人気質100%でステージに上がっても、なかなか伝わりづらい瞬間もある。

でも古川さんは、作品に向き合う職人としての姿勢を持ちながら、宣伝稼働などで表に立つ時には、お客さんと一緒に作品を楽しめるエンターテイナーでもあるんです。今、アニメというものがどんどん大きく広がっている中で、声優業に必要なものをその都度取り入れている感じがして、すごいなと思います。声優という仕事も、これから10年、20年の中でいろいろな形に変化していくと思うのですが、古川さんは、その時代の声優に必要なものを常にアップデートしながら持っている方、という印象があります。

古川:高橋さんは、無自覚にお芝居へのハードルが高いですよね。自分の中で常に「もっと行けるんじゃないか」「もっと真ん中を狙えるんじゃないか」という感覚を持っている気がします。いろいろな現場で、もっとこうしたい、もう少しこちら側に寄せてみたい、という姿勢が見えるんです。自分からお芝居の核心を狙いに行くというか。その貪欲さは、どの現場でもすごいなと思って見ています。表現に命を懸けている感じがしますね。

白石:今のテイクでも十分素敵なのに、「実はこういう部分も表現したくて、もう一度チャレンジしてみてもいいですか?」とおっしゃることがあるんです。それを聞くと、「確かにその視点はなかった」「そちらも一度聞いてみたい」と思えるんですよね。作品の見え方を、より多面的にしてくださるところが本当に素晴らしいなと思います。

高橋:うれしいです! ありがとうございます。でも、やりすぎてしまうと現場のご迷惑になってしまうんじゃないかという不安もあって。お芝居が好きだという気持ちが、違うふうに見えてしまわないかな……と考えることもあるんです。

古川:いやいや、そんなふうに見えたことは一度もないです(笑)。むしろ、いつもすごく真摯にお芝居と向き合っている方だと思っています。

白石さんにも、高橋さんと似たものをずっと感じているんです。お二人とも、パフォーマンスに命を懸けているタイプだなと。表現することに全力を注ぐことに、何の迷いもない人たちというか。そこは絶対に似ていると思っていました。それに、白石さんは本当に笑顔を崩さないんですよね。どんな時でも「笑顔でいよう」と決めているような、腹の据わり方がある。肝が据わっているというか、少し武士のような佇まいを感じます。

白石:なぜか私、「武士」という言葉をいろいろな方からすごく言われるんです(笑)。

高橋:本当に、“正々堂々”という言葉がすごく似合う方だと思います。ずるいことをしたり、誰かを出し抜いたりするのではなく、お芝居でまっすぐに向き合う方というか。剣と剣をきちんと交えるような誠実さがあって、今のお話を聞いていて、その表現はすごくしっくりきました。

古川:ずっと努力を重ねてきた人なんだろうな、ということがお芝居から伝わってくるんですよね。以前にレギュラーでご一緒したこともありますが、影でしっかり積み上げているのに、それを必要以上に表には出さずに振る舞っている印象があります。

現場で一緒になった時の空気感や、お芝居への向き合い方からも、「もっとやりたい」「もっと突き詰めたい」という思いがにじんでいる。言葉で聞いたわけではなくても、そういうものが自然と感じ取れるんですよね。

白石:ありがとうございます。自分ではあまり言葉にして伝えるタイプではないので、そういう部分をお芝居の中で感じ取っていただけていたのなら、すごくうれしいですし、役者冥利に尽きるなと思います。

(左から)古川慎、高橋李依、白石晴香
――放送を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

高橋:聖女ものや、綺麗な女の子、かっこいい王子様が登場する作品というと、少しジャンルを選ぶように感じる方もいるかもしれません。でも本作は、そういった世界観にあまり触れてこなかった方にとっても、すごく入り口になりやすい作品だと思っています。私たちも作品の中で、受け取っていただきやすいように努めてきたので、きっと見やすく楽しんでいただけるはずです。

その上で、“無自覚聖女”という部分はもちろん、登場人物たちがそれぞれに自己否定や迷いを抱えているところも、この作品の魅力だと思います。日頃、何かに引っかかったり、少し立ち止まったことがある方なら、きっとこの作品のテンポ感や爽快感から力をもらえるのではないかなと。ぜひ気軽にご覧いただけたらうれしいです。

高橋李依
古川:アニメーションは娯楽作品ではありますが、そこに登場するキャラクターたちを、一人の人間として見ていただけたらうれしいなと思っています。もちろん、どう受け取るかは見てくださる皆さん次第ですし、それぞれの楽しみ方があっていいものだと思います。

ただ、この『無自覚聖女』という作品の中で、何かしら自分の中のヒントのようなものが見つかるのであれば、それはすごく素敵なことだと思うんです。作品全体が持っているメッセージや、キャラクターたちの生き方が、無自覚に誰かの中に残って、その人の何かを少し変えるかもしれない。そんな期待もあります。何かを感じて、「そっか」と思えるものがあったら幸いです。

古川慎
白石:いち視聴者として見ると、カロリーナとエドワードのやり取りは本当にキュンキュンする物語だと思います。登場人物それぞれが抱えているコンプレックスや苦しさを乗り越えていく成長の物語でもありますが、恋愛面もとても丁寧に描かれているんです。

不器用でピュアな2人だからこそ、近づきそうでなかなか近づけない。その距離感や、お互いに無自覚なところが、傍から見ているとすごくときめくんですよね。人間ドラマとしても見応えがありますし、純粋なラブストーリーとしても楽しんでいただける作品になっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。

白石晴香
(取材・文・写真:吉野庫之介)

 テレビアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』は、AT-Xにて6月30日より毎週火曜22時、TOKYO MXにて7月7日より毎週火曜23時、BS11にて7月9日より毎週木曜25時、ほか各局にて順次放送。dアニメストア、U-NEXT、ABEMAにて6月30日22時30分より地上波1週間先行配信、その他プラットフォームにて順次配信。

3ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

関連情報

あわせて読みたい


高橋李依 の関連記事

最新ニュース

クランクイン!トレンド 最新ニュース

おすすめチケット

powered by ローチケ

おすすめフォト

おすすめ動画

最新&おすすめ 配信作品

注目の人物

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る