松坂桃李、俳優として心境に変化「芽生えていなかったアンテナが生えてきた」
さて、冒頭にも述べたが松坂は俳優になってまだ5年。当初、俳優になりたいという願望は「全くなかった」というが、「今の状況はとてもありがたいこと」だと語る。
「この仕事を初めてからより多くの作品を観るようになりましたし、映画館に足を運ぶ機会も本当に増えました。ご一緒してみたい監督さんや俳優さんも、たくさんいます。この仕事と出会えたことによって、僕の中に新しいカテゴリーが入ってきたという感じ」と現状を分析。また「興味、好奇心のアンテナの立ち方が明らかに変わった」と断言。
「さまざまな出会いによって、多くを刺激されて。芽生えていなかったアンテナがピピッと生えてきた感じです(笑)」とし、それは「今も増え続けています」とほほ笑んだ。
終始、穏やかに語る松坂だが、その奥にはブレない軸を感じさせる。「『人というのは階段を上がれば上がるほど、頭を下げる機会が多くなる。謙虚になって、その都度、感謝をし、有難さを知る』という言葉を以前、いただきました。そうした気持ちは常に忘れずにいたいと思っています」。
まだ25歳の松坂。これからの活躍も楽しみだ。ちなみに、本作はパリのルーヴル美術館で実際に撮影したことも話題になっており、松坂らも身近でモナ・リザを見ることができたが、共演の初音映莉子らと「これが稼ぎ頭かぁ~」と話していたというお茶目なエピソードも教えてくれた。本編では小笠原が大活躍する場面も登場。ご期待あれ。(取材・文・写真:望月ふみ)
『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』は5月31日より全国ロードショー。