深津絵里&浅野忠信「きっと面白いものができる」似た感覚の二人が描く究極の夫婦愛
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3年にわたる失踪から突如、妻のもとに戻り、「俺、死んだよ」と告げた夫。そこから夫が過ごしたときを辿る最後の旅が始まった。カンヌ国際映画祭ある視点部門にて日本人初の“監督賞”に輝いた黒沢清監督作『岸辺の旅』。黒沢監督が愛を柱に据えて描いた本作で妻・瑞希と夫・優介に扮した深津絵里と浅野忠信は、初めて本格的な共演を果たした。
【関連】深津絵里&浅野忠信インタビュー写真
「黒沢監督と仕事ができるのはもちろんですが、相手が深津さんだというのも、やりたいと思う大きな原動力でした」と浅野。続けて「やっぱり、可愛らしいですからね。深津さんみたいな可愛らしい人にそばにいてもらったら、単純に嬉しいですよ」とはにかみながら、「同世代に向けた映画をしっかり作れるチャンスだと思いました。黒沢監督と深津さんだったことで、スタート地点から普段より高い場所から行けた気がします」と明かした。
深津は過去作で少しだけ共演した際に、こんな印象を抱いたという。「すごく自分と似た、近い感覚を持った俳優さんだと感じたんです。作品と自分との温度というか、バランスというか。今回、夫婦というとても密で、ふたりの空気がすべてを物語るような作品だったので、浅野さんとだったら、きっとおもしろいものができるなと」。
死んだ夫との旅……。これまでの黒沢映画にはない、究極の夫婦“愛”を見つめた作品だが、同時に濃厚な黒沢色も持ち合わせているのも本作の魅力だ。黒沢組初参加の深津は、「淡々とした穏やかな人柄で、監督というよりは先生やお医者さんのような佇まいなんです。でも内側にはものすごく熱いものを持っていらっしゃる」と心証を語り、「撮影現場に行くのが楽しくて仕方なかった」と振り返る。
そして「台本から自分なりになんとなく想像して現場に入るんですけど、まったく違うことが待っている。それがとても楽しくて。毎回、すごく高い崖から、『じゃあ、今日はここから飛んでみようか』と言われている感じでした(笑)。この仕事を始めた頃に戻った感覚でしたね」と、心から嬉しそうにほほ笑んだ。
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