千葉雄大、“イメージ先行”は好きじゃない「王子系ではなく腹黒系です」
27歳にして高校生役を違和感なく演じられる美しいルックスなだけに、普段から「王子系」などカテゴライズされることが多いという千葉は、自分のことを「王子系ではなく腹黒系です」と笑ったが、その真意は違うところにあった。「僕は実は腹黒というか、ひねくれてて天邪鬼っていうか。よく外見や映像で『ふわふわとしてて、いつも笑顔で怒ったりしないんですよね?』とか『何何系と言われていますがどう思いますか?』みたいなことを言われるんです。だけど、そういうのはすごい好きじゃないんです」と、イメージ先行される苦しさを吐き出す。
「外見とかイメージでひとくくりにされるのは好きじゃないから、そのときの裏切り方はすごいです。『怒ったりしないですよね』と言われたときは『そんなことないです、今わりと怒り始めてますけどね』みたいな感じで(笑)。褒められるのが苦手だからか、裏腹なことを言ってしまうんです。面倒くさいやつですよね」と、自身のことに触れた。役者とは常に目の前にある役柄を表現する仕事だ。キャラクターを形作れたからこそ得た称賛を手にしながら、千葉はまだいくつもの仮面を持っている。(取材・文・写真:赤山恭子)
映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』は2月27日より全国ロードショー。