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『バクマン。』大根仁監督が語る“リアリティ”への追及 実写化への挑戦を振り返る

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 「少年コミックの主人公としてふさわしい、少年性のあるふたりを選びました。逆じゃないかという意見が出たのは、僕にはいまだにピンとこない。どちらが物語を考えてどちらが絵を描きそうかと考えると、このキャスティングだった。サイコーは連載が始まって、どんどん疲弊してボロボロになっていくんだけど、目だけはらんらんと輝いている。(佐藤)健は目がイイとずっと思っていました。健と神木はすべてにおいて期待を超えてきてくれましたね」。さらに続ける。

 「キャラクターについては、原作とは異なっている部分もあります。それは健と神木がもともと持っているパーソナルな部分を映画版のサイコーとシュージンにあてはめていったから。カメラの外でもふたりの関係性はほぼ同じでしたよ。神木がば~っとしゃべって、割合寡黙な健がそれを受け止めるという(笑)」。

 サイコーが病院から抜け出してから最後までの流れは「我ながらよくできている」と自信を見せる監督。役者によって命を吹き込まれたキャラクターが、ある過程でさらに成長を遂げたと実感した。「現場ではしびれた!とまでなったわけではないんです。でも編集を繰り返していくうちに、自分が思っていた以上のものになる瞬間がある。全体の流れのなかで、脚本とはちょっと順番を変えたりすることで、全然違って見えてくることがある。あの後半の流れはいま観直しても気持ちがいいです」。

 『バクマン。』ブルーレイ&DVD(4月20日発売)の特典映像、ビジュアル・コメンタリーでは佐藤や神木と再会した。「すでに密な関係が築けているので、久しぶりという感じはなかったです。これが失敗した作品だったら集まりたくないですけど(笑)。お互いに口には出さなくても、いい仕事ができたという確信がありましたね」。(取材・文・写真:望月ふみ)

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