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舘ひろし、渡哲也の言葉「お前には華がある」を信じて駆け抜けた俳優人生

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『連続ドラマW 60 誤判対策室』で主演を務める、舘ひろし
『連続ドラマW 60 誤判対策室』で主演を務める、舘ひろし クランクイン!

 ダンディーな刑事役といえば、俳優・舘ひろしの専売特許。ところが、最新主演ドラマ『連続ドラマW 60 誤判対策室』では、ヨレヨレのスーツに無精髭、過去の失態を引きずりながら定年の日を待つベテラン刑事に扮し、これまでのイメージとは真逆のキャラクターに挑んでいる。「この作品はターニングポイントになるかもしれない」と自信をのぞかせる舘が、過酷な撮影を振り返るとともに、自らの人生のターニングポイントについても真摯に語った。 

【写真】「舘ひろし」インタビューショット

 本ドラマは、死刑囚を再調査し、冤罪の可能性を探る組織「誤判対策室」に所属する定年間近の刑事・有馬英治(舘)、若手弁護士の世良章一(古川雄輝)、女性検察官・春名美鈴(星野真里)が繰り広げる本格ミステリー。かつて担当した事件で無実の男(竹原ピストル)を冤罪に陥れた過去を持つ有馬が、自らの贖罪の気持ちを糧に“ある事件”の調査に没頭していく姿をリアルに描く。

 映画『私の男』で2014年モスクワ国際映画祭最優秀作品賞を受賞した熊切和嘉監督がメガホンを取り、『そこのみにて光輝く』で数々の賞を受賞した名手・高田亮が脚本を手がけるという、テレビの枠を超えた贅沢なスタッフが集結し、大いに刺激を受けたという舘。「特に熊切監督は、中島貞夫監督(『893愚連隊』ほか)のお弟子さんだと伺っていたので、ぜひご一緒したかった」と声を弾ませる。

 「筋金入りの映画人という感じの方でしたね。ほしい画がはっきりしているので、同じシーンを何度も撮るんです。芝居に自信がない僕にとっては、たくさん撮っていただくことは逆にありがたかったですが、とにかく妥協を許さない」と述懐。さらに、「最後までワンカット長回しのスタイルにこだわったので、いつものように構える時間がなく、カッコつける余裕もなかった。とにかく膨大なセリフを覚えるのに精一杯で…。そういった意味では“必死の舘ひろし”が観られるかも」と自身の新境地に期待を寄せる。

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