役者デビュー10周年の千葉雄大「誰かと比べてしまっていた時期もあった」
■周囲と比べてしまった過去 たどり着いた「現場が好き」という思い
2010年、20歳のときに『天装戦隊ゴセイジャー』で役者業をスタートさせ、今年で役者デビュー10周年を迎えた。今後のビジョンを聞いてみると、「ありがたいことに、もし複数の作品の撮影が重なってしまったとしても、一つ一つ、きちんとやっていきたい」とストイックな一面を見せ、「デビュー当時から考えると、怒ってくれる方も格段に減ってきた。だからこそ、自分で自分をいましめることも必要なのかと思います」と表情を引き締める。
バラエティー番組などでは「かわいい」と言われることを存分に楽しみ、時々ブラックな一面ものぞかせてみたりと、サービス精神おう盛な姿を見せる千葉。「カテゴライズしていただくこともありますし、求めていただけるのもうれしい。そのすべてが自分であって、嘘じゃないと思っています。なにをやってもそこに説得力を持たせられる仕事がしたいなと思っています」と地に足をつけて前に進んでいるが、20代前半から中盤には「誰かと比べてしまった時期があって。いろいろ考えてわからなくなってしまったことがある」のだとか。
しかしその葛藤が、役者業への覚悟に変わる。「自分にはなにが足りないんだろうと、誰かのせいにしたくなってしまったり…。そこで考えて、“なにがしたい?”と言われたら、“お金がほしい”とかそういうこともあまりないなと思って。もともと制作側を志望していたこともあり、やっぱり現場が好きだと思ったんです。現場にいる人たちの仕事ぶりを見ているのも好き。そこで吹っ切れて、今はどんな役であったとしても、自分がものづくりの現場にいられることがうれしくて、ありがたいなと思っています」。
「結局、一つ一つを諦めずに、腐らずにやっていくのが近道かもしれませんね」と吐露した千葉。「クランクアップ時には泣いてしまった」というこん身の本作で、その雄姿をたっぷりと目撃してほしい。(取材・文:成田おり枝 写真:曽我美芽)
映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は2月21日より全国公開。
(C)2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会
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