岡田健史、ドラマ掛け持ちで正反対の役に挑戦 大河初出演にも気負いなし

2020年、4本の映画、3本のドラマに出演した岡田健史。2021年も連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系/毎週水曜22時)やいよいよ2月14日にスタートするNHK大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合/毎週日曜20時)に出演するなど、その勢いは止まらない。そんな中にあっても、岡田は「『大活躍ですね』と言われることもありますが、世間のその反応と僕の感情にはギャップがあると感じる」と客観的に自分を見つめる。彼の目指す先とは…。
【写真】少年のような表情と大人の男の顔を併せ持つ岡田健史、21歳
◆2021年も全てにおいてレベルアップするだけ
2020年12月28日、「第33回日刊スポーツ映画大賞」が発表され、前年度は成田凌が受賞した「石原裕次郎賞新人賞」に輝いた岡田。破竹の快進撃を続ける岡田だが、「賞をいただけるのはとてもありがたいことなんですが、いずれの作品も撮影したのはだいぶ前のこと。今は、新たに別の作品を撮っているので、正直、その時間差には戸惑いもある」と本音を吐露する。
「僕の仕事は、過去の自分と向き合う時間がたくさんあって、過去の自分を見られる方が圧倒的に多い。リアルタイムの僕を見てもらえることはそうそうないんです。だからこそ向き合い方を考えないといけないと思います」。
活躍しているからこその戸惑いを素直に明かしてくれるところに岡田の真面目で一本気な姿勢を感じる。では、岡田はその活躍の先に何を見据えているのか。2021年の目標を聞くと「2020年よりも全てにおいてレベルアップするだけです」と一言。「これは、毎年言っていることなのですが、『昨年よりも上回れるように頑張っていくこと』の繰り返しだと思っています。もちろん、年齢的、身体的に衰えていく部分があるのは仕方ない。でも、自分の情熱の持ちようでいくらでも上げられる部分がある。そこをレベルアップさせていきたいんです。25歳までは変わらず、その気持ちを持ち続けたい」と語ってくれた。
現在、岡田は2本の連続ドラマに出演中だ。『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』では、浜辺美波が演じるしっかりもののオタク娘・空の彼氏候補で、モテモテのチャラ男・入野光役。『青天を衝け』では、吉沢亮が演じる主人公・渋沢栄一のいとこで、栄一の見立て養子となり、幕府崩壊騒動に巻き込まれる尾高平九郎を演じる。同時期にまったく異なる役柄での出演となるが、「すごく意味があるし、面白い」と岡田。「ひとつの役を生きているときに、もう一方の役のことが見えてくる瞬間もある」とそれぞれに全力でぶつかる。
大河ドラマという大作への出演にも「大河だから特別にという認識は今はない」と浮つく様子もない。
「大河ドラマだから気合いを入れるかと言われたらそういうことでもない。今まで積み上げてきたものをぶつけるだけです。それはどの作品も一緒。これから放送されて、反響があったときに、大河ドラマの大きさを知るのかもしれませんが、今は、ただ、できることを全力でやるだけです」。