西田尚美、娘からダメ出しを受ける母親としての素顔 子育ては“メリハリ”を大切に
現在放送中のドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)では神木隆之介が演じる瞬太の母親役、昨年放送された『半沢直樹』(TBS系)では“鉄の女”谷川幸代役でインパクトを残した西田尚美。約16年ぶりに主演を務める映画『青葉家のテーブル』では、思春期の息子を持つ春子役を演じるが、「同じように子育てで悩んだり、問題が起きたりする日々を過ごしていますが、彼女のような豊かな生活ができるのはすごくうらましい」と思いをはせる。プライベートでも一児の母である西田は、昨今、さまざまな母親役を好演し、存在感を発揮している。彼女の演技への思い、そして母親としての素顔に迫る。
【写真】女優デビューから28年 変わらない透明感の西田尚美
◆実生活でも子育てに奮闘中 大切にしていることは“メリハリ”
本作は、ECサイト「北欧、暮らしの道具店」で配信されたウェブ短編ドラマ『青葉家のテーブル』をオリジナルストーリーで長編映画化した作品。春子と息子・リク(寄川歌太)、春子の飲み友達・めいこ(久保陽香)と、その彼氏で小説家のソラオ(忍成修吾)の4人で共同生活を送る青葉家に、春子の旧友の娘・優子(栗林藍希)が居候を始めることから物語が展開する。
西田は、本作同様、思春期に差し掛かった子どもを持つ母親だ。「思春期は難しいです。うちは、中1の女の子なので、ちょうど反抗期に入ってきて…頭ごなしに言っても仕方ないので、これも成長だと受け入れるようにはしていますが、やっぱり悩みは尽きない(笑)」と母親としての顔ものぞかせる。
映画『青葉家のテーブル』より (C)2021 Kurashicom inc.
そんな西田が、育児において大切にしていることは「メリハリ」。
「ある程度の制約のある中では自由にしてもらっていいと思いますが、何でもかんでもOKというのはダメ。やっぱり、家の中と公共の場に出た時のメリハリをつけることは大事だと思います。外に出たら、きちんとごあいさつをして礼儀を守れる人になってほしいんです。人に対する距離感を分かってほしいとは思うんですが、なかなかそれを教えるのは難しいんですよね(苦笑)」。
映画『青葉家のテーブル』より (C)2021 Kurashicom inc.
一方で、春子とは「ちょうど年齢的にも、たどってきた道は似ている」と母親というだけではない共通点も見い出した。「音楽や映画、本、ファッション、インテリアといったものに興味を持って生活に取り込んでいるところはすごく共感できます」と話すが、「私は春子ほどは寛容ではない。もうちょっと心が狭いかな」と苦笑いを浮かべる。