14歳の女優・豊嶋花、個性的な“声”を強みにしたい「覚えてもらえるポイントに」
14歳の現役中学生にして、1歳で芸能活動を始めたキャリアはすでに10年以上の豊嶋花。NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』や大河ドラマ『八重の桜』などに出演し、4月期に放送されたドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)でも先輩たちに囲まれながら、深い印象を残した。そんな豊嶋がヒロイン役で出演する映画『都会(まち)のトム&ソーヤ』では、リアルRPGに奮闘する中学生コンビ(城桧吏、酒井大地)と行動を共にする同級生・美晴を演じている。本作の撮影エピソードとともに、その演技にさらなる色を添えている個性的な“声”についても話を聞くと、以前は「自分の声が大嫌いだった」と意外な言葉が返ってきた。
【写真】現役中学生・14歳の豊嶋花 インタビュー中も笑顔でかわいい!
■自分の声が大嫌いでした
――今回演じた美晴ちゃんはどんな子ですか?
豊嶋:しっかりしているけれど、天然なところもあって、すごく女の子らしい子だと思いました。これまでに私が演じてきたのは、少しクールか、おてんばのどちらかが多かったので、そのどちらでもない、すごくかわいらしい役だなって。いつもとは変えなきゃと思って、河合(勇人)監督と相談して美晴のクセを考えたんです。
――クセ?
豊嶋:(実際にして見せて)顎のあたりに両手を持っていく感じ。顔の近くに手を置いているのが、美晴っぽい気がして。最初はもっと手の位置を下にしていたんですけど、自分でこれがいいかなと思って、監督に提案しました。
演じた美晴のクセを実際にして見せてくれた豊嶋花
――普段から、そうした役作りはしていくのですか?
豊嶋:普段は役作りというのは意識しないです。でも今回は、作品に入る前にみんなでリハーサルをする期間があって、考える時間があったのと、これまでにない役柄だったので考えました。
――自分自身とは重ならない役でしたか?
豊嶋:私自身はサバサバしていて男勝りなところがあったりするので、真反対です(笑)。普段、学校でも相談事を受けるタイプで、どちらかというと姉御肌系、なのかな。第一印象だと怖いイメージを持たれたりすることが多いんです。今回のメンバーにも「もっと怖い感じかと思ってた」と言われました(笑)。声が低いからかな? 今も取材中なので意識していますけど、普段の声はもっと低いと思います。
――そうなんですか? 普段の声を出すと?
豊嶋:え、これくらいです(少し低めの声で)。これくらい?(笑)
――(笑)。作品でもいつも印象的な声だと思っていました。言われることはありますか?
豊嶋:言われます。自分でもちょっと変わった声だなと思います。ハスキーというわけではないけど、高くもなく。声が特徴的という意味でいうと、伊藤沙莉さんみたいな。今では自分の個性かなと感じていますけど、小学校6年くらいの時には、自分の声が大嫌いでした。「声の整形ってないのかな」と思っていたくらい。でも今では「印象に残る声」と言ってもらえるので、強みとして、皆さんに覚えてもらえるポイントになっていればいいなと思っています。