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芦田愛菜、大切な“特別扱いされない存在”「ありのままの自分を受け止めてくれている」

アニメ

■「1人の高校生として接してくれている」 自身を支える“欠かせない存在”

 本作の舞台は岩手県盛岡市で、東日本大震災がモチーフになっている。逃げ出したいと思うほどつらい経験をした人物が数多く登場するが、ユイもそのうちのひとり。芦田は「私はユイのように“本当に逃げ出したい”みたいな、すごくつらい経験を、たぶんまだしたことがないんです」としながらも、寄り添う気持ちを忘れない。「この映画を通して、すごくつらくて逃げ出したい状況にあったときに『逃げ出してもいいんだよ、ありのままのあなたでいいんだよ』と自分を受け止めて、優しく包み込んでくれるような存在が助けになるんだと、すごく感じました。救われるというか、やさしい気持ちになれるのかな、って」。


 そして、自身を受け止めてくれる存在は「両親」と話す。「私を受け止めてくれる存在は、やっぱり両親なのかなと思っています。両親は本当にいつも私の絶対的な味方でいてくれるというか、必ず応援してくれるような存在なんです。すごくありがたいですし、それによって私も『もっと頑張ろう! 新しいことに挑戦しよう!』という気持ちになれる気がしています」。

 家族以外で芦田にとって欠かせないもうひとつの存在は、友達だという。「友達は、私を特別扱いしたりはせずに、本当に1人の高校生として接してくれているんです。それが私にはすごくうれしいですし、ありのままの自分を受け止めてくれているんだな、ありのままの自分を見て、認めてくれているんだな、という気がしています」と、幸せそうな表情で明かした。

■「どんなに小さいことでも」小さな幸せを見つける工夫

 ユイと一緒に暮らすキワさんの「小さな幸せが、毎日ここにあればいい」というセリフは、作品メッセージにつながるすてきな一節だ。作中には“小さな幸せ”を感じる描写が散りばめられているが、中でも芦田のお気に入りのシーンは、ひよりと、キワさんと、ユイが3人で縁側に座って、ごはんを食べるシーンという。「まさに“小さな幸せ”を感じられるような気がしています。ちょっとずつ心がほぐされて、自分のことを受け止めてくれる人たちと一緒においしいものが食べられて、おしゃべりできてって、本当に温かい空間ですよね」と、演じながら幸せを感じられたと語る。

 芦田自身も、「そういうのが、私にとっても、まさに小さな幸せだなと思います」と共感する。「私にとっては、友達と過ごす時間こそ、小さな幸せというか。本当にくだらない話で大笑いできたりする時間が、すごく楽しくて。大事にしたいなと常々思っています」。

 日常の中にある小さな幸せは、なかなか気付きづらいという側面がある。しかし、芦田は、上手に見つける工夫も欠かさない。「小さな幸せってすごく近くにあるからこそ、意識しないと気付きづらいと思います。だから、どんなに小さいことでも『あ、良かった!』と思えることを日々見つけるように意識しています。例えば…『前髪、今日はキマってる』とかでもよくて(笑)」と、少し恥ずかしそうにほほ笑んだ。

 ちょっとした幸せに喜んだりウキウキできる健やかな気持ち、そして“欠かせない存在”こそが、芦田の活動を支える原動力なのかもしれない。(取材・文:赤山恭子 写真:松林満美)

 劇場アニメーション映画『岬のマヨイガ』は、8月27日より全国公開。

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