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無意識に女性を追い詰める彼氏を演じた稲葉友、人間関係は「思いやり」が不可欠

映画

稲葉友
稲葉友 クランクイン! 写真:高野広美

 田中みな実演じる36歳の独身女性が自身の幸せを見つけていく姿を描く映画『ずっと独身でいるつもり?』。雨宮まみ原案によるおかざき真里の同名マンガを映画化した本作は、“幸せや結婚とは何なのか――”、女性たちのリアルな姿をコミカルにポップに毒々しく、そして優しい視点によって映し出す作品だ。そんな本作で、主人公・まみの年下彼氏・公平を演じる稲葉友にインタビュー。公平は趣味や友人も多く、ポジティブでエリートと、一見申し分ないイイ男だが、無意識に悪意もなく、まみが傷つく言葉を放ってくる。稲葉がそんな公平から見えた人間関係における気付きや、初共演した田中に感じた意外な一面を明かしてくれた。

【写真】稲葉友、撮り下ろしインタビューフォト集

●無意識にまみを追い詰める公平の役作り

――台本を読んだ時、率直にどんな感想を抱きましたか?

稲葉:普通に生活していたら、“傷つけてやる”と意図された言葉を投げかけられる機会は少ないと思います。けど、親しい人からもらう悪意のない言葉が、捉え方によって自分をどんどん圧迫することってありませんか? 言った方も言ったことを覚えてないようなささいなことだけど、言われた本人は真綿で首を絞められるような感覚になることがある。僕が演じる公平は無意識にまみを追い詰めていく言葉を吐くことが多かったので、そこを強く思いました。

――ささいな言葉が関係性にズレを起こしますよね。まみの立場から見ると、公平にネガティブな印象を抱えてしまいますが、稲葉さんはどう感じられていましたか?

稲葉:そう思ってもらえたのならよかったです(笑)。僕はこの作品の象徴的な役柄で、6人分くらいの男性のちょっと良くないところをギュッと集めた印象で。なので、その1つ1つの良くない部分を象徴的すぎないように、自然に演じることが大事だと感じました。


――なるほど。そんな公平をどのように作っていったのですか?

稲葉:まずは公平の良いところを見つけて、彼を愛せるようにしました。公平はポジティブだし、趣味も多いし、友達や仲間も多く、先輩からもかわいがられていて。側面的ですが、まみのためにスパイスカレーを作ったり、愛情を表現したりと、相手のためを思って行動できる人です。自分の機嫌をとることも上手で、人の楽しませ方も知っている。公平のように物事を捉えられたら生きるのが楽しくなるかもと感じて。僕はすごくイイ奴だなと思って演じていました。

――確かに。客観的に見ると、申し分のないすごくすてきな男性ですよね。

稲葉:そうなんです。だけど、本質的にちょっと至らない部分が多い人ではあると思っています。そこをどう表現するかと考えたら、無自覚で不意に出てしまう言葉に悪意が介在しない方がいいなと感じて。公平が意図してまみの傷つく言葉を言っていたら、まみと付き合っていることやまみがプロポーズを受けるという決断に説得力がでない。なので、そこは意識し、一本筋を通して取り組みました。


あとそれぞれが抱く社会的な常識も大きく、それは育った環境や身の周りの人で左右するとも思います。公平は結婚はするものであり、苗字も男性のものにするという考え。今は夫婦別姓という意見もありますが、そこに関して疑問を持ってない。けど、まみはそうじゃない。自分の常識が誰かにとって真綿で首を絞めるような常識の可能性であることは分かってないんですよね。

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