『哭声/コクソン』ナ・ホンジンが望んだ最高の“続編” 『女神の継承』公開決定
『チェイサー』『哭声/コクソン』などで知られる韓国映画界の気鋭ナ・ホンジンが原案・プロデュースを手掛け、タイ出身のバンジョン・ピサンタナクーン監督がメガホンをとったホラー映画『THE MEDIUM(英題)』が、邦題を『女神の継承』として、7月29日よりR18+で全国公開されることが決定。併せてティザーポスタービジュアルが解禁された。
【写真】國村準が怪演『哭声/コクソン』フォトギャラリー
本作は、カンヌ国際映画祭に出品された『哭声/コクソン』の続編として、ファン・ジョンミン(『ただ悪より救いたまえ』『ベテラン』)が怪演した祈禱(きとう)師イルグァンの物語をナ・ホンジンが思いついたことから、企画がスタートした。その構想はタイの祈祷師をモチーフに本作へと受け継がれ、『哭声/コクソン』のアナザー・バージョンとも言える作品が完成。タイ東北部イサーン地方を舞台に、深い森や神秘的な洞窟、エキゾチックな儀式を余すところなくカメラに収め、見る者を社会の常識が通用しない戦慄(せんりつ)の秘境へと招き入れていく…。
ナ・ホンジンが監督に抜てきしたのは、タイ出身のバンジョン・ピサンタナクーン。ハリウッドリメークされた『心霊写真』(2006)、タイでは『アナと雪の女王』(2013)を超え、異例の1000万人を超える動員となり、歴代興行収入第1位をたたき出した『愛しのゴースト』(2014)を監督した俊英で、アジア屈指のヒットメーカーがタッグを組んだ。
本作がプレミア上映された2021年プチョン国際ファンタスティック映画祭では、わずか26秒でオンラインチケットが完売。同映画祭では最優秀長編映画賞を受賞した。その後も、ホラー作品にもかかわらず、米アカデミー賞国際長編映画賞タイ代表に選出。さらに韓国劇場公開では、青少年観覧不可(映倫区分R18+相応)でありながら、マーベル・スタジオ『ブラック・ウィドウ』を抑え、興行収入初登場第1位を記録した。
ティザービジュアルには、「祈りの先に 救いはあるのか。」というキャッチコピーとともに、呪詛(じゅそ)が記された布を被る奇妙なシルエットが写し出されている。
映画『女神の継承』は、7月29日より全国公開。